寄稿用

青い言葉

或る酷い街の事。

そういえば子供の頃の私は、何とも無い、

形容し難く、あの頃の呼び方も忘れたあの人に育てられたモノだった。其の頃此の辺りは、いや、今もだろうか。治安が悪くて子供が1人で生きてくには風当たりが強過ぎた。

そんなハリケーンに見舞われた私は物心付いた頃にはあの人が隣に居たと記憶している。

口は滅多に開かないが、子供の私に生き方を教えた、暖かく不器用な人だった。

さて、私は今日1軒のアパートに「アレ」

を買いに来たのだ。

「ヨォ、ヨォ、オィ、親父。買いに来たぜ」

こんな店なら店員を親父と呼ぶもんさ。

然し店員は返さなかった。其れもその筈、

中ではヤク中と店員が滅茶滅茶になって

暴れていた。酷い有様だ。だが、日常茶飯事でもある。私は其処を直ぐに出た。


そういえば乱闘で見えなかったが、

何方があの人に似ていた気がする。

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寄稿用 青い言葉 @kotonoha-aneki

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