賢者への軌跡~ゼロの騎士とはもう呼ばせない~(旧題:追放された重装騎士、実は魔力量ゼロの賢者だった~そのゼロは無限大~)
ぶらっくまる。
第一章 始動【旅立ち編】
第一章 人物、勢力紹介
注意! 人物紹介には、ネタばれ要素が少しありますので、注意してください。
目次。
勇者パーティー紹介。
サーデン帝国陣営紹介。
デミウルゴス神皇国陣営紹介。
魔族領陣営紹介。
世界観予備知識一部紹介。
注目してほしい人物には、★マークを付けています。
―― 勇者パーティー ――
【コウヘイ】★
所属――黒殿高等学校、一年生、柔道部部員。
本名――
通称――ゼロの騎士。
職業――重装騎士。
紹介――主人公。
身の丈二メートルという恵まれた体格にも拘らず、内気で心優しい性格。
コウヘイが追放されたことで、ファンタズム大陸を取り巻く環境が、加速度的に動き出す。
【カズマサ】
所属――黒殿高等学校、三年生、柔道部主将、勇者パーティーのリーダー 。
本名――
通称――旋風のカズマサ。
職業――勇者、聖騎士(両手斧)。
紹介――主人公を勇者パーティーから追放することを決めた張本人。
正義感が強く、優しい性格をしているが、言葉尻が強く不器用なせいか、勘違いされることが多い。
吊り上がった鋭い目をしていることも他人を寄せ付けない原因の一つ。
本人は一生懸命だが、頑張れば頑張るほど空回りして報われず、人知れず悩んでいる。
【ユウゾウ】
所属――黒殿高等学校、三年生、柔道部副主将、勇者パーティーのサブリーダー。
本名――
通称――狙撃のユウゾウ。
職業――勇者、聖弓騎士。
紹介――自分が大好きで、本当は自分が一番強くて偉いと考えている。
何かとコウヘイに突っかかるのも、自分よりも体格が良く、柔道が強いコウヘイを自分よりも下だと周りに認識させるため。
自尊心が強く、せこい性格。
【マサヒロ】
所属――黒殿高等学校、二年生、柔道部部員。
本名――
通称――灼熱のマサヒロ
職業――勇者、聖攻撃魔法騎士(火魔法が得意)
紹介――基本は、カズマサとユウゾウの言いなりで、自分の考えを持っているのか不明。
ヒーロー的存在に憧れており、勇者の紋章の効果とは関係なく、勇者と言われて素直に喜んでいる。
とにかく軽い。
【アオイ】★
所属――黒殿高等学校、二年生、柔道部マネージャー。
本名――
通称――癒し戦姫のアオイ。
職業――勇者、聖治癒魔法騎士。
紹介――カズマサ、ユウゾウとマサヒロから執拗なしごきを受けているコウヘイを、憐れみながらもひた向きに努力している姿をみて密かに応援している。
コウヘイへの庇護欲から変に感情を拗らせている難儀な女の子。
コウヘイの想い人。
【ギーネ】
所属――サーデン帝国人、帝都サダラーン在住。
種族――ヒューマン。
職業――元シルバーランク冒険者、盗賊(シーフ)。
紹介――ベルマン地方の開拓村出身。
獣人族が多数住む地域に馴染めず、冒険者として一旗揚げるために帝都へ出て来た少女。
類稀なる危機察知能力を買われ、死の砂漠谷での中級魔族討伐戦に参加。
【フェル】
所属――サーデン帝国人、帝都サダラーン在住。
種族――ヒューマン。
職業――元シルバーランク冒険者、剣士。
紹介――ベルマン地方の開拓村出身。
幼馴染のギーネと一緒に冒険者として一旗揚げるために帝都へ出て来た少女。
ギーネの能力を買われ、同じパーティーメンバーとして死の砂漠谷での中級魔族討伐戦に参加。
【イシアル】
所属――サーデン帝国人、帝都サダラーン在住。
種族――ハーフエルフ。
職業――元シルバーランク冒険者、魔法士。
紹介――ベルマン地方の開拓村出身。
幼馴染のギーネと一緒に冒険者として一旗揚げるために帝都へ出て来た少女。
ギーネの能力を買われ、同じパーティーメンバーとして死の砂漠谷での中級魔族討伐戦に参加。
―― サーデン帝国 ――
【エルサ】★
本名――エルサ・アメリア・シュタウフェルン・フォルティーウッド。
種族――ダークエルフ。
職業――攻撃魔法士。
紹介――元精霊の樹海を住処としていたダークエルフの巫女の氏族。
【イルマ】★
所属――はぐれエルフ、サーデン帝国の帝都サダラーン在住。
本名――イルマ・アデリーナ・シルヴェーヌ・ドノスティーア・ウェイスェンフェルト。
通称――エルフの賢者。
種族――ハイエルフ。
職業――本人曰く錬金術師。
紹介――サーデン帝国の依頼で、勇者召喚の儀式に参加した魔法士の一人。
【アイトル】
所属――サーデン帝国人、帝都サダラーン在住。
本名――アイトル・フォン・サダラーン・サーデン。
通称――賢帝アイトル。
種族――ヒューマン?
職業――皇帝。
紹介――サーデン帝国皇帝。
【ヒューイ】
所属――サーデン帝国人、帝都サダラーン在住。
種族――猫獣人。
職業――宿屋店主。
紹介――帝都サダラーンに宿屋、「黒猫亭」を構える店主、兼料理人。
【パルマ】
所属――サーデン帝国人、帝都サダラーン在住。
種族――猫獣人。
職業――宿屋女将。
紹介――帝都サダラーンに宿屋、「黒猫亭」を構えるヒューイの妻。
【チル】
所属――サーデン帝国人、帝都サダラーン在住。
種族――猫獣人。
職業――宿屋受付、給仕。
紹介――帝都サダラーンに宿屋、「黒猫亭」を構えるヒューイの娘。
両親のために一生懸命に働くもふもふ猫耳の可愛い女の子。
亜人に対する偏見が無いコウヘイを、「流石は勇者様」と、勘違いしている。
【マシュー】
所属――サーデン帝国人、帝都サダラーン在住。
種族――ヒューマン。
職業――武具屋店主。
紹介――帝都サダラーンに武具屋、「マシュー武具屋」を、構える元冒険者?
突如放り出されたコウヘイに、常識を色々と教えてくれる良い人。
元冒険者ということもあり、コウヘイ潜在能力の高さに感心している。
【謎の少女四人組】
所属――???
本名――???
通称――???
種族――???
職業――冒険者?
紹介――コウヘイを助ける少女四人組。
彼女たちとの出会いが、コウヘイに多大な影響を与える?
【ミーシャ】
所属――サーデン帝国人、帝都サダラーン在住。
種族――猫獣人。
職業――サダラーン冒険者ギルド受付嬢。
紹介――コウヘイが追放されたと知り塩対応をするも、コウヘイのことを信じている。
【グレイン】
所属――サーデン帝国人、帝都サダラーン在住。
種族――ドワーフ。
職業――サダラーン冒険者ギルド職員。
紹介――コウヘイのクエスト報告を対応した男。
グレインの思わぬ対応が、コウヘイの運命を変えることとなる。
―― デミウルゴス神皇国 ――
【オフィーリア】★
所属――デミウルゴス神皇国人、聖都ヤルダオン在住。
本名――オフィーリア。
通称――聖女オフィーリア。
種族――ヒューマン。
職業――聖女。
紹介――修道院で育った魔獣被害孤児。
七歳のときに先代聖女より見出され、聖女になる。
前回の勇者召喚の神託を八歳のときに受け召喚を成功させるも、コウヘイたちを召喚する五年前にその勇者パーティーが全滅する事態が起こり、何かと躍起になっている。
―― 魔族領 ――
【ドランマルヌス】
所属――魔族領。
通称――魔王ドランマルヌス。
種族――魔人。
職業――魔王。
紹介――絶対強者。
【その少女】★
所属――魔族領。
本名――???
通称――血染めの???。
種族――魔人。
階級――アドヴァンスド(ヒューマンが言う上級魔族より強い)。
紹介――魔族の中でトップフォーに数えられるアドヴァンスド階級の魔人。
ヒューマンや亜人たちから、上級魔族と恐れられるアドヴァンスド階級だが、彼女の存在は彼らには知られていない。
【ファーガル】
所属――魔族領。
本名――ファーガル・シュミット。
種族――魔人。
階級――インターミディエイト(ヒューマンが言う中級魔族だがその能力は無い)。
紹介――インターミディエイト一二家の一角、シュミット家の三男坊。
その少女に忠誠を誓う忠臣。
―― 予備知識 ――
【生活文化、技術、燃料事情】
生活を支えているのは、魔道具と魔法の存在が大きい。
ファンタズムの世界は、地球の歴史と同等、またはそれ以上の長い歴史を誇るが、人外の存在により生活基盤を安定させられていない。
魔族――魔人と魔獣――の脅威に加え、国家間との戦争により、生産が消費を大幅に超えられない状態。
科学よりも魔導学の研究が優先されている。
その結果、色々な魔道具が開発され人々の生活を支えてきた。
魔道具を動かすには、自身の魔力以外にも鉱山資源の
魔鉱石は、危険な鉱山作業となるため、担い手が少ない。
その代わり、生活を脅かす人外の対処ができる上、燃料となる魔石が取れる魔獣討伐を生業とする冒険者という職業が確立されている。
冒険者ギルドという組合をそれぞれの国が有しており、国家間のやり取りは、情勢により異なる。
冒険者のランクは、基本どの国へ行っても同等の扱いを受けるが、報酬の基準やランクアップの基準は国により異なる。
その理由は、国により税率が異なるため、ギルド側が自動で納税分を控除し報酬として支払っていることも大きい。
【貨幣の価値】
銅貨、十円相当。
大銅貨、百円相当。
小銀貨、千円相当。
銀貨、万円相当。
小金貨、十万円相当。
金貨、百万円相当。
白金貨、一千万円相当。
ただし、白金貨は、現存する技術では造幣できないため、それ以上の価値がする場合が多い。
【レベルアップ】
レベルアップという概念は、無い。
ただし、肉体を鍛えるのと同様に魔獣を倒すことで、相手の魔力を微量だが取り込んでいる。
それが、ステータス上昇にどれだけ関わっているかは、定かではない。
【能力】
体力――HPとほぼ同義でスタミナと脚力も関係している。
体力がゼロのときに魔力もゼロになると即死亡する。
才能の他に生活環境に依存するが、限界が存在しそれ以上鍛えることは不可能。
魔力――MPとほぼ同義で自然発生している
魔力がゼロになる前に魔力切れ状態で気絶するが、完全にゼロになると重症の場合で、自己生成器官が機能しなくなり、回復は望めず、体力が少しずつ減少し、いずれ死に至る。
才能の他に生活環境に依存するが、限界が存在しそれ以上鍛えることは不可能。
腕力――物理的攻撃力に最も関係するパラメーター。
腕力があっても体力が無ければ重い物は持ち上げられない。
才能の他に生活環境に依存するが、限界が存在しそれ以上鍛えることは不可能。
耐久――対物理、対魔法両方の身体の頑丈さを現すパラメーター。
魔獣以外、魔法属性ごとの弱点は存在しない。
才能の他に生活環境に依存するが、限界が存在しそれ以上鍛えることは不可能。
身体操作――身体の動作のスムースさを現すパラメーター。
腕力が低くても身体操作の能力が高ければ、剣を振るう速度が上昇し、大ダメージを与えることも可能。
操作系の能力は、才能に因らず努力により向上させることが可能で限界は無い。
魔力操作――魔法を行使するスピードや必要魔力を現すパラメーター。
魔力が少なくても魔力操作の能力が高ければ、数多くの魔法を行使することが可能。
更に、少量の魔力で通常の魔力量を消費したのと同じだけのダメージを与えることが可能。
操作系の能力は、才能に因らず努力により向上させることが可能で限界は無い。
【能力のランク】
G:めちゃくちゃ弱い、常人の5歳相当。
F:ふつうに弱い、常人の10歳相当。
E:ちょっと弱い、常人の15歳相当。
D:ふつう、シルバーランク冒険者相当。
C:ちょっと強い、ゴールドランク冒険者相当。
B:ふつうに強い、ミスリルランク冒険者相当。
A:めちゃくちゃ強い、アダマンタイト冒険者相当。
S:神、魔王相当。
【魔法の三大法則】
ファンタズム大陸で、不変の法則として既成概念と化している陳腐な法則。
一つ、魔法とは、この大地に宿る神聖な力を行使するもの。
一つ、魔法とは、詠唱をして発動するもの。
一つ、魔法とは、詠唱を省略すると効果が弱まる。
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