異世界を魅了するファンタジスタ 〜『限界突破ステータス』『チートスキル』『大勢の生物(仲間)達』で無双ですが、のんびり生きたいと思います〜
1333.ルージュの決意と、家族の狼狽。+トピックス『絆メンバー通信〜クラン周りの仲間たち編②広場での独り言〜』
1333.ルージュの決意と、家族の狼狽。+トピックス『絆メンバー通信〜クラン周りの仲間たち編②広場での独り言〜』
『月光教会』の巫女ムーンラビーさんに、『
そしてまるで剣から認められたかのように、爽やかな風を起こし、剣の周囲に
これには、周りの皆が驚き、ムーンリバー伯爵が固まった。
両親は感動で涙を流している。
「剣に認められたみたいね。
よかったわね、ルージュちゃん」
ニアがそう言うと、ルージュちゃんがコクリと頷いた。
リリイとチャッピーも嬉しそうにルージュちゃんを取り囲んだ。
ツリッシュちゃんも嬉しそうだ。
「ツリッシュ姉様、私……姉様と一緒に、国のために戦います! 人々のために戦います!」
ルージュちゃんは、強い決意を込めて言った。
前からツリッシュちゃんのことが好きで、憧れているみたいだったし、同じ『勇者』の『称号』を得たことや兄弟剣を得たことが嬉しいのだろう。
俺は微笑ましく見ていたのだが……周囲を見回すと、ムーンリバー伯爵とムーンリバー家の皆は、今までと違い少し複雑な表情していた。
やはりまだ八歳のルージュちゃんが、戦う気満々になっていることが不安なのだろう。
まぁ親族としては当然だよね。
だがこんな状況で喝を入れるのは……やっぱりあの人だよね。
「えーっと、ムーンリバー伯爵家の皆さぁん、嬉しいような困ったような……という感じでしょう。
まだ幼いルージュちゃんが心配なんでしょう?」
ニアが悪い笑みを浮かべながら、そんなことを言った。
特にムーンリバー伯爵と両親は、顔を曇らせている。
「伯爵、前にも言ったけど、ほんとにルージュちゃんのことが大事で大切に思うなら、まだ幼いと決めつけないで、しっかり訓練させて、自分を守る力をつけさせるのよ!
誰よりも強く、逆に人々を守れるような存在にしてあげるのが、親心ってものよ!
あ、じじ心ね。
まぁそれはいいけど」
ニアが改めて説教をしてくれた。
俺が最初にリリイとチャッピーと出会った時、彼女たちを鍛えようかどうか迷っていた。
そのときに、ニアが俺に対して行った説教と同じだ。
この危険な世界では、確かにニアの言う通りなのである。
ニアがああ言ってくれたおかげで、今ではあの二人はスーパー八歳だからね。
「……はい、分りました。ニア様、改めて肝に銘じます……」
ムーンリバー伯爵は、気持ちの整理ができたようで、言葉に決意がこもっていた。
「よろしい。
じゃぁ……よければだけど、私たちが責任を持ってルージュちゃんを鍛えてあげるけど、どうかしら?」
「はい、ぜひお願いします」
伯爵の言葉の後、伯爵家の人々がニアに対して深々と頭を下げた。
まぁ確かにそうだね。
『勇者』の『称号』も得たことだし、最低でもレベル20とか30までは鍛えてあげたほうがいいよね。
少なくともツリッシュさんと一緒に戦えるレベルぐらいまでにはしてあげよう。
ルージュちゃんも、リリイたちと同じスーパー八歳児の仲間入りってことだね。
本人は願ったり叶ったりだろう。
今めっちゃ嬉しそうな顔をしているからね。
個別に訓練もしてあげるけど、ツリッシュちゃんの冒険者パーティーにも入れて、迷宮でも訓練した方が良いだろう。
◇ ◇ ◇
————トピックス『絆メンバー通信〜クラン周りの仲間たち編②広場での独り言〜』————
『ツリーハウスクラン』の『養育館』前の広場
◯『スピリット・サンフラワーライオン』のジュウシンの独り言
「子供たちと遊ぶのは楽しいなぁ。
チャッピー様は、自由に遊んでてって言うから、遊んじゃってるけど、ほんとにいいのかな?
それにしても……あいつはまだこないのかな?
『猛獣使い』様に仕えるという大事な仕事があるのに、どこほっつき歩いているんだ?
まったく、あの駄目カンガルーめ!
ふん、もういいや、あいつがいなくても、僕がいれば十分出し、チャッピー様には頼もしい仲間がいっぱいいるからね。
ほっとくか。
それにしても、僕を含めた『
まぁ他の仲間たちもだけね。
『雷使い』の『
『死霊使い』の『
でもまぁ、みんな楽しそうだからいいけどね。
あ、子供たちが呼んでる。
遊んでこよう!」
◯魔法の貯金箱の付喪神『付喪神スピリット・ピギーバンク・
「今日も子供たちと遊ぶのが楽しいわ。
あの子たちは『絆』メンバーじゃないから、本当の私の正体を知らない。
珍しい話すゴーレムだと思ってるみたい。
まぁ話すと言っても、まともに話すのは私だけで、弟たちのドウトン、ギントン、キントンは「ブヒッ」って言うだけだけどね。
勘のいい子達は、なんとなくゴーレムじゃないって思っているみたいだけど、まぁどう思われてもいいよね。
子供ってほんとに面白いし、一緒にいると楽しい。
私がスキルを使って、口から投げ銭をして的に当てるのを喜んでくれる子供たちも多い。
中には真似して、上手に投げ銭する子もいる。
はっきり言って、超有望!
本格的に投げ銭使いとして育成しようかしら。
『竜羽基地』にたまにやって来るゼニータって子が、凄腕の投げ銭使いだけど、あの子に匹敵するような投げ銭使いがここから何人も出るかもしれないわね。
楽しみでしかないわ。
あ、子供たちが呼んでる。
行かなきゃ。
今日から遊びの中に教育を織り交ぜて、本格的に投げ銭使いを育成しちゃおうかしら。
楽しくなって来ちゃったから……封印されし必殺の投げ銭を解禁しようかしらね……。
絶対に相手の武器に命中する『投げ銭魔球一号』、軌道の途中で消えて見えなくなる『投げ銭魔球二号』、絶対に弾き返せない『投げ銭魔球三号』……これをマスターする子供たちが出たら楽しそうね。
そうだ、『投げ銭魔球養成ギブス』を探さなきゃ!
あ、いけない、子供たちが待ってる。
変なことを考えてないで、今日のところは遊びましょう。
さぁ弟たち今日も子供たちと遊ぶわよ!」
「「「ブヒッ」」」
◯『自問自答』スキル『オペレーター』コマンドのレタの独り言
「メンバーたちの独り言まで拾ってしまう私って、超優秀!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます