663.レベルが、上がった!
色々なことが起こり、長かった夕食会が、なし崩し的に宴会状態になっている。
お酒を飲みたい人は残って飲み、引き上げたい人は引き上げるという感じだ。
俺は、一人夜風に当たっている。
今日の襲撃事件は、色々とハードだった。
やっと一人になり、一息つけたので、俺は自分のステータスを改めて確認することにした。
というのも……実は今日の戦いで、なんと、レベルが上がったのだ!
もはやレベルが上がるのは、難しいのではないかと思っていたが……今までの戦いでもそれなりに経験値が溜まっていたようで、今日の経験値の上乗せでレベルが1つ上がった。
だから俺のレベルは、1009から1010に上がったのだ。
改めて『基本ステータス』『サブステータス』『特殊ステータス』を確認する。
[基本ステータス]
<種族> 人族
<名称> グリム=シンオベロン
<性別> 男
<年齢> 十八歳
<職業> 救国の英雄 大勇者
<状態> 記憶喪失(一部)
『職業』は、以前は空白だったが、今回『救国の英雄』『大勇者』が表示されている。
偽装用に貼り付けてあるステータスには、『テイマー』『商人』『貴族(名誉騎士爵)』を貼り付けてあったが、『救国の英雄』『大勇者』を追加した。
『救国の英雄』と『大勇者』は、ここにいるメンバーがみんな知っているので、貼り付けていないと不自然なのだ。
俺の『絆』メンバー以外は、表示されているステータスが偽装ステータスだということは知らないからね。
<レベル> 010————【1010】
<身体力(HP)> 0105 ——【10105】
<スタミナ力> 0095 ——【10095】
<気力> 0105 ————【10105】
<魔力(MP)> 0135 ———【10135】
レベルが1上がり、各数値は、揃って10上がった。
脳内補正でつけた【 】内の数値が、本当の数値のはずだ。
[サブステータス]
<攻撃力> 012————【1012】
<防御力> 016————【1016】
<魔法攻撃力> 013———【1013】
<魔法防御力> 016———【1016】
<知力> 012—————【1012】
<器用> 010—————【1010】
<速度> 010—————【1010】
各数値揃って1つ上がっている。
基本ステータス同様に、脳内補正でつけた【 】内の数値が、本当の数値のはずだ。
[特殊ステータス]
<称号>
『ファンタジスタ 』
『転移者 』
『やさしきテイマー 』
『名付け親 』
『絆の盟主 』
『限界を超えし者 』
『想定外 』
『思いを遂げる者 』
『守りし者 』
『アンデッドの天敵 』
『魔物の浄化者 』
『浄化されし魔物の盟主 』
『奇跡の体現者 』
『精霊王』
『テスター迷宮ダンジョンマスター』
『魔域 マナテックス大森林の主』
『悪魔殺し(中級)』
『ボルテックス霊域——ボル高原森林の主』
『救出者』
『闇の掃除人』
『賞金稼ぎ』
『悪魔殺し(下級) 』
『凄腕テイマー』
『悪魔殺し(上級)』
『解放者』
『大商人』
『コウリュウド王国貴族 名誉騎士爵』
『アイテマー迷宮ダンジョンマスター』
『ミノタウロスの小迷宮ダンジョンオーナー』
『イビラー迷宮ダンジョンマスター』
『プランター迷宮ダンジョンマスター』
『トラッパー迷宮ダンジョンマスター』
『教育者』
『心を救いし者』
『武具作りの匠』
『炊き出し王』
『聖血鬼の主』
『サルベージャー』
『聖血生物の主』
『亜竜殺し(ヒュドラ)』
『司令塔』
『大空の覇者』
『収納王』
『希望を与えし者』
『シェルター迷宮ダンジョンマスター』
『勇者』
『救国の英雄』
『大勇者』
下から九つが、今回の戦いで追加されたものだ。
今回の戦い以前にも色々と増えていたが……『教育者』や『心を救いし者』は、おそらく『自問自答』スキル『ナビゲーター』コマンドのナビーの活躍によるものだろう。
街のチンピラを、『舎弟ズ』として更生させたことが影響していると思われる。
『変態の調教者』とか……変な『称号』がつかなくて本当に良かった。
『大空の覇者』は、ハイジャンプベルトで飛びまわっていたからだろうか……。
『収納王』は、おそらく『波動収納』に隕石や機械の殲滅兵を回収しまくったからじゃないだろうか。
『希望を与えし者』は、『ライジングカープ』のキンちゃんが俺の姿を中継したからだろうか……。
相変わらず『称号』が増える基準も、よくわからない。
擬装用に貼り付けてあるステータスには、『やさしきテイマー』『凄腕テイマー』『コウリュウド王国貴族 名誉騎士爵』が貼り付けてあったが、今回新たに『救国の英雄』と『大勇者』を追加した。
<加護>
『精霊の加護』
『大精霊ノームの加護』
『精霊神アウンシャインの加護』
『地母神アウンガイアの加護』
『生命神アウンライフの加護』
『コウリュウの加護』
『セイリュウの加護』
『ビャッコの加護』
『スザクの加護』
『ゲンブの加護』
加護が、いつの間にか大量に増えていた。
『大精霊ノームの加護』を頂いた時は、ノームのノンちゃんに直接スキルを授けてもらった。
今回は、新しくいただいた加護によると思われるスキルは、今のところ発現していない。
<通常スキル>
『通常スキル』については、今回かなり取得することができた。
一番嬉しいのは、『飛行』スキルが身に付いたことだ。
おそらくハイジャンプベルトを使って空を飛びまくっていたからじゃないかと思うが、ついに空を飛ぶスキルを手に入れてしまった!
今までも『浮遊』スキルで浮かび上がることはできたし、ある程度の移動もそれでできた。
また『空泳』スキルがあったので、空中を泳ぐこともできた。
さすがに……空中を平泳ぎしている自分の姿を想像すると、あまりにも残念感が強すぎたので使わなかったけどね。
でも今回の『飛行』スキルはかなりいい!
空飛ぶアメコミヒーローのような感じだ。
思う存分、空を飛ぶことを楽しめそうだ!
もちろん『通常スキル』なので、『共有スキル』にセットしてあげることができる。
仲間たちも皆、飛行することができるようになるのだ!
それから『戦術指揮』というスキルが手に入っていた。
これもおそらく戦闘中に、いろんな指示を出したからだろう。
そして『拡声』スキルも身についていた。
これも戦闘中に大声を出したからだと思う。
地味なスキルに見えるが、意外と便利だと思う。
いちいち拡声の魔法道具を使わなくて済むからね。
『マルチスコープ』というスキルも身についていた。
これは一度に複数の標的をロックオンできるという、めっちゃ使えるスキルだ!
今回、『波動収納』の『目視回収』コマンドを使って、隕石や機械の殲滅兵を目でロックオンして回収していた。
数が多くてかなり大変だったが、そのお陰でスキルが発現したようだ。
なんとなくだが、今回レベルが1つ上がったことによって、スキルも発現しやすかったのかもしれない。
一般的には、レベルアップのタイミングで、スキルが発現しやすいと言われているからね。
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