第10話 脱出

そのとたん電気が消え、ガラスが割れたり、物が壊れる音があちこちで立てている。

ガラキも闇に紛れて、戦い始めた。

すると、右手前方で爆発音がして火の手が上がった。

非常警報の音が鳴り響き、天井からスプリンクラーの水が降り注ぎ始め、さっき入ってきた扉が開いた。

それと同時に研究所の、全てのドアが開いた。


奥から、多くの異形の動物達が出てきた。研究所のスタッフに襲いかかるもの、建物を壊すもの、建物の中は大混乱だ。


森の動物達は一斉に飛び出し、チリチリに散って行った。

研究所の周りには沢山の消防車が沢山やってきた。

しかし、研究所の強化動物に襲われる消防士、破壊される消防車、研究所になかなか近づけない。

そのうち、付近の住宅でも火の手が上がり始めた。

所長や研究者たちは、銃を取り出し抗おうとしたが、なすすべもなかった。

凄まじい惨劇の現場となった。


キュービとガラキがメラ達の側にやってきた。

「これで、この研究所はおしまいだろう。早目に好きなところに逃げて行きな。」

そう言うとさっと走って行った。


メラとメイチは、北の高原をを目指して、北に向かって走り始めた。

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