応援コメント

第38話 僕が守ったもの」への応援コメント

  • 不老不死で時間は止められても、戻すことはできないんですね。オーウェンさん、まるで仙人のようです。それでも願いと頑張りが実を結んで、助けたかった人たちを助けられてよかった!
    でもきっともう、次はないでしょうから……今後の鉱山との向き合い方も、改めて話し合って欲しいところですねー(ノ_<)

    意味深な話が続いている……。たぶん、何かつらい選択が未来に待ち受けているんでしょうね。
    何を、誰が、失うのか。心配ですが、頑張ってほしいですね……

    作者からの返信

    師匠やオーウェンは不老不死の魔法によってその時の状態が常に変わらず保持される、という状態になっていますが、それは自身を流れる時の流れをせき止めてある地点に居座り続けるという仕組みの上で成り立っています。現実のもので例えるなら、不老不死の魔法というダムで時の流れの川をせき止めているようなイメージです。しかし、時の流れは止めれば止めるほどその力を増していきます。その力が決壊した時、不老不死の魔法は打ち破られて時の力に押しつぶされ、その人物は死を迎えます。一度時の流れに流されれば元には戻りません。なので、厳密には完璧な不老不死は存在しないのです。

    本来、オーウェンは人の死に対して達観した考えを持っています。人を助けるためには全力を尽くし、それでも死んでしまうのであれば受け入れなくてはならない。それが本来の自然の摂理であり、自分の都合で捻じ曲げてはいけないのだと。また、街の人々を支えているのはオーウェンの存在が非常に大きく、自分がこの街で見守り続けなければならないという使命を己に課しています。本来であれば、このような大変な事故が起きても、オーウェンは人の身でできる限りのことをして、それでも駄目だった時はその事実を受け入れて前を向き続けたでしょう。しかし、今回はその理念を捨て、オーウェンの決死の策で無事に事故にあった人を助けられました。僕と師匠がいればきっと人々は助かる、自分も代償を負うことになるが死ぬまでには至らないという、二人を信頼したからこその行動です。
    鉱山資源は街にとって重要な資源の一つです。この教訓を無駄にせず、街の人々はいかに安全に作業ができるかを考えていくでしょう。

    散々伏線を張ったところで6章は終わり、次回7章になります。いよいよ話の終わりが近づいてきました。できれば最後までお付き合いいただければ幸いです。

    編集済