ただ蔑むならば

十のうち一しかできない



いや


十のうち一はできる


だから、一のことをがんばればいい


けれど


世間は


そんなにあまくない


十のうち十できる人にとっては


一しかできない人に対して


苛立ちを覚えるからだ。


なぜ


できないんだ


こんなの簡単なのに


なぜ


できない


イライラする


一しかできない人間に対して


風当たりを冷たくする


蔑み


バカにする


ときには


嫌がらせして


ときには罵倒して




そして


十のうち十できるひとも


十のうち一ができるひとも


ストレスをためる


十のいち一しかできないことに


劣等しか感じなくなる



そんな


世間はいやだ


個性はそれぞれ


どんなに


できない人でも


できる人でも



お互いに尊重できる


お互いに認めあえて



思い会える



そんな世の中であればいいのに



そんなことを考えてみても



わたしは


まだ


なにもできないでいる


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