継ぎ接ぎの硝子

継ぎ接ぎの硝子

歪む薄日が伝染り合間から漏れる

光の胞子に侵去る 躯は橙に充ち

床に黴臭い泪の染み 赤黒く


空のグラスに它が這う

陽を満杯に逝き遷す

いきとまりに幾度も

跳ね返る水滴

自慰のあと 痴態 切り傷

冬には真っ当なひとになれる

素のままの刺青

赤と青の管が生命を繋ぐ

馬鹿馬鹿しさ

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