唯今わたしは河のほとりを

唯今わたしは河のほとりを

ひたりて ひとりで歩んでおります

何処に行くにも掌を繋ぎ

一生一緒とゐったのに


宵闇 懐かれ彼方がえみを

こちらにおいでと

こ招いている


察しが酔いの籠の鳥

青に溶けては天に召しませ

早々征き過ぎ 逝き死す朱鷺で

共に往く末 雪行き幸去り

手共に這いし 埋れ果てなく

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