毎夜現れる白夜

毎夜現れる白夜

常に姿を変え啜られた私

囚われの実を唅む生臭い余韻

弾かれる心の臓は

口腔を絖めす裂けた地辱

幾度淫らに凶星は酔う

零れ堕散りわらうあらう雫

外は白み見得る雪は過ぎ底は春

光を待ち侘びる美風の調べ

朽ちた私に這わす新たな芽吹き

鋳蕾奇しくも大らかな時

骸の華幾度知るとも

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