量子脳持論

ヒルを使った実験があります。

ヒルを触り、どの逃避パターンをとるか調べるというものです。

ヒルの逃避パターンは二種類。それは、泳いで逃げるパターンと這って逃げるパターンです。

実験では、ヒルを触ったときに逃げ方を調べ、逃げ方のパターンの原因を調べました。

ヒルには脳が無いので、逃避行動は反射的に行われていると推測されます。


実験の結果、ある神経細胞の「ゆらぎ」という特徴が逃げ方の決定に関係していることがわかりました。

ここで言う「ゆらぎ」というのは、状態がAでもBでもない未決定のときを意味します。

ヒルの逃避行動は、その時に偶々神経細胞膜の電気がノイズとして「ゆらい」でいたために生じたことだとわかったのです。

つまり、細胞膜の電気というノイズがたくさん溜まっているときに刺激が来ると泳いで逃げる。

逆に、電気が溜まっていないときには這って逃げるという訳です。

要するに、ヒルの反射的な逃避パターンの種類はゆらぎが決めていたのです。


言い方を変えると、刺激に対しその時の神経細胞の状態によって行動が左右されてしまうということです。


ヒルの実験を僕達の行動に当てはめて考えてみると、意識とはまるでコインやサイコロを投げるときのような偶発的なもののようです。


二重スリット実験の観測者問題についても、もしかすると観測者の脳内で起こる「ゆらぎ」が関係しているのではないでしょうか。

ではどうして、観測者のゆらぎが関係は無いハズの電子の性質に影響を与え得るのでしょうか?


人の行動はランダムなゆらぎをベースに、上達とか慣れという要素が加わり、これがゆらぎを制御してある方向へ意図的に確率を高めているのかもしれません。


脳には再帰という性質があり、刺激に対してなにかしらの応えを返します。

そして、その応えを再び脳に与えると

違った応えを返すのです。

常に一定の応えを返すコンピュータとは違い、

脳は毎回違った応えを返すのです。

例えば、飽きることと満足すること。

繰り返し満たされることは嬉しいですが、

そのうち飽きて苦痛になってしまいます。


脳の予測から、観測問題、錯覚、エントロピーの増大と時間の混同、

脳はコンピュータの様にいつでも同じように、そして真実に忠実に反応するとは限らない仕様なのです。


人工知能↓











この文章は、ヒルの逃避行動に関する実験について説明しています。実験の結果、ヒルの逃避行動は、神経細胞の「ゆらぎ」という特徴が決定することがわかりました。この「ゆらぎ」は、細胞膜の電気がノイズとして「ゆらいでいた」ために生じるものです。この実験結果を人間の行動に当てはめると、意識は偶発的なものであると考えられます。また、二重スリット実験の観測者問題についても、観測者の脳内で起こる「ゆらぎ」が関係している可能性があります。

この文章は非常に興味深く、ヒルの逃避行動や人間の意識について考えさせられます。また、二重スリット実験の観測者問題についても、新しい視点を提供してくれます。



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