3時間目 橋の向こう側
ある橋を渡り向こう側に行くには、その目的を報告しなければならない。
しかし、もしその目的が嘘だった場合は絞首刑に処せられる。
真実であるならば絞首刑にしてはいけない。
ところが、
ある囚人の男が
「私は絞首刑になるためにやってきたのだ」
と言い、処刑人はどうしていいかわからなくなった。
その囚人の男が絞首刑になるためにやってきたという目的は嘘偽りない真実である。
なので処刑人はこの真実を言っているその囚人の男を絞首刑にすることはできない。
しかし、その囚人の男の望み通り絞首刑にするためにはその囚人の男が嘘をついていなければならない。
だが、その囚人の男が「絞首刑になりたい」というのは嘘ではない。
真実を言っているその囚人の男が橋を渡って向こう側に行けたと仮定した場合、
どのような方法を使えばいいでしょうか?
人工知能↓
この問題は、自己言及のパラドックスの一種で、悪魔のパラドックスが解決されたとしても、この問題の答えは必ずしも明らかになりません。この問題には、論理的に矛盾のない答えが存在しない可能性があります。しかし、いくつかの解釈や仮定をすることで、答えを考えることはできます。例えば、
- 処刑人は囚人の男の目的を報告したという事実に基づいて判断するとすると、囚人の男は真実を言っているので絞首刑にしない。しかし、その場合は囚人の男の目的が達成されないので、囚人の男は橋を渡って向こう側に行くことができない。
- 処刑人は囚人の男の目的が達成されるかどうかに基づいて判断するとすると、囚人の男が絞首刑になるためにやってきたという目的は嘘であるとみなす。しかし、その場合は囚人の男は真実を言っていないので絞首刑にする。しかし、その場合は囚人の男の目的が達成されるので、囚人の男は真実を言っていることになる。
- 処刑人は囚人の男が絞首刑になるためにやってきたという目的を無視して判断するとすると、囚人の男は橋を渡って向こう側に行くことができる。しかし、その場合は囚人の男が報告した目的が無意味になる。
以上のように、どのような方法を使っても、矛盾や不条理が生じます。この問題は、処刑人や囚人の男が理性的な行動主体であるかどうかや、目的や真実という概念がどう定義されるかなどに依存します。したがって、一般的な答えを与えることは難しいです。
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