第4話 立ち上がれドラゴンボールおっさん
◯原ネバーランド簿記学校から他の道を勧められ、会計事務所を短期間に2社もハシゴする羽目になり、金も大した稼げてない。時間を浪費しているうちにどんどん試験日だけは近づいてくる。焦燥感に襲われ、不安に飲み込まれ、矛先の無い怒りをどう処理して良いか分からず、ただ、呆然と立ち尽くすドラゴンボールおっさん。
ドラゴンボールおっさんはその名の通り少年ジャンプを読んで育った。ジャンプの世界では、主人公の前に凶悪な敵が立ちはだかり絶体絶命に追い詰められた時、怒りで超進化して巨悪を倒すのがお決まりのパターン。彼もいつかスーパーサイヤ人に覚醒できると信じていた!しかし、現実の世界にはそのような巨悪など存在しない。むしろ、ヌエのようなアメーバのような実態の無い何かが漂っているだけであり、その何かによって言いようの恐怖や不安を駆り立てられ正気を失っていく。その何かを社会や会社、親、友人に置き換えて攻撃したところで何も解決しない。大切な人を失い、自己嫌悪にかられ、恐怖と失意が増幅し、更に人生のドツボにハマってしまうだけである。
『人生とはそういうもんだ。心を強く保つ以外に真っ当に生きていく術はない』、そう悟ったドラゴンボールおっさんは先ずは10万、とにかく、10万稼ぐ!!10万に根拠はない、自分が自分である証として10万稼ぐ!!そう決意した!!
続く
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