第37話 シチェーション

 待ち合わせ型のお店、とあるショッピングセンターの駐車場で待ち合わせることになった。

 車に近づいてくる女性、気にしてないふりで、バックミラーで顔を確認する。

(まぁ大丈夫だ)


 助手席に乗り込むなり、僕の太ももに手を置いて撫でまわす。

「こんなことする女、嫌い?」

 ホテルに入るまでも、キスしてきたり、とにかく忙しい。

 部屋に入れば僕の手をスカート中に導いて

「痴漢して…お願い…」


 鏡の前では

「こんなのは嫌い?」

 と痴女のようになる。


 どうやら、どMの痴女がウリらしい。

 90分、この調子で進められるのだが…

 なんか…とても疲れた…


 僕は、どノーマルらしい。

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