第8話 泣いちゃうぞ

 スタイルが良く、明るい嬢。

 ガールズバーでも働いていたが、バーの方に身バレしてしまい。

 デリの方を辞めることにしたそうだ。

 偶然、彼女の最終出勤日に呼んで、そんな話を聞いた。

「半年くらい働いた?」

「そうですね」

「うん、じゃあ、今日はずっと、こうさせていてよ…」

 僕は服を脱がさないまま、ホテルで彼女を抱きしめた。

 髪を撫でていると…

「泣いちゃうぞ…」

 彼女は泣きだした。


 唇を重ねてきて、ソレを誤魔化そうとしているように思えた。

 未だに、僕は彼女から貰った、手書きのメッセージを鞄に入れてある。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る