第6話 好きでやってます

 背が高く、手足も長い、中国語も喋れる。

 モデルみたいな嬢。


「私、この仕事、好きなんです、エッチなこと大好き」

 何度か呼んでたけど…

「就職することにしたんです」

「良かったね」

「はい…だから今日で最後」

「うん、元気でね」


 数か月後…

「復帰しました」

「そうか…」

「なんか、仕事は嫌いじゃないんですけど…人間関係が…馴染めませんでした」

「難しいよね…」


「手首…切っちゃいました…」

「病んでるようなら、少し休みなよ」


 無理にテンション上げて仕事してるなって…解っていたから、見てて辛かった。

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