第2話 最初の風俗嬢

 誰でも良かったとはいえ、好みだけは伝えておいた。

「スレンダーな女性」

 それだけで、とくに選びはしなかった。

 やってきたのは、30手前くらいの華奢な女性、華奢というより病的に痩せている。

 聞いてもいないけど、話していると離島の出身で、向こうで仕事が無くて…と話し出す。

 初めての利用だったので、彼女に任せて僕は言われるままにシャワーを浴び、ベッドに仰向けに寝ていた。

 小柄で骨ばった身体を抱きしめキスをすると、自分がしている行為が、とても気持ち悪く感じた。

 彼女は別れるときまで、手を繋いできて、明るく帰って行った。

 1年ほど間を空けて、再び彼女を呼んだが、やはり痩せたままで、無理にテンションを上げているように感じた。

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