5章・8節
「それにしても酷い目に遭ったわ」
帰り道にあった公園にてベンチに座った透はそう言ってため息をついた。噴水広場のあるその公園には当たり前の事ながら人気は全く無く、透とイツキだけがぽつんとその端にいるだけで後はもう静まり返った夜の空間がそこにあるだけであった。
「それにしても、あの刀使いが謀反してくれなきゃ今頃私おさらばだったのか。やだね、色々人生の積み重ねやドラマがあっても最期はあっけないんだから。虚しいもんだ」
そう冗談混じりに言ったが、傍で立っているイツキは顔を背けたままである。
「イツキ、どうしたの?」
透は首を傾げる。こういう時、彼は必ずと言っていいほど反応してくれるが、今回は反応する素振りすらなかった。
「ねえ、イツキ」
「トオル、申し訳ございません。今日の件、何も弁明が出来ない」
イツキは俯く。
「まだそんな事考えてたのね。いいわよ、むしろ私が
「しかし」
「口説いわ。私が良いと言ったら良いの。顔を上げなさい」
言われた通り、イツキは顔を上げる。
その困惑した顔を透は見た。こんな時でもこの子はとても綺麗だな、と透は思う。
「イツキ、心配してくれてありがとう。貴方にはとても助けられてる。だから、もう悩むのは止めて頂戴」
「……申し訳ありません。今後で挽回出来るように、善処いたします」
「そうして。それに、何も悪い事ばかりじゃないわ。さっき連絡があったけど、姫子さんが、アーサーを倒した、みたい」
少し
「これでもう、あの男に悩まされる心配はないわ。あの女の鬼の人は良く分かんないけど、あの刀使いの方も多分もう脅威にならないと思う」
「そうですか、それは朗報です」
「そう。だからもう後はタルタロスの場所に目処を付けるだ、け」
透は言葉を止めた。
「いや、まだ、いる」
「法水京一郎とクロエ、ですね」
「ええ。タルタロスの前であれ後であれ、彼らは必ず何とかしなければならないわ」
「そうですね」
「あの二人の調査の方はどう?」
「ええ、諸々と平行でやっているのでまだ確たる情報は掴めていないのですが、法水京一郎についてはある程度の素性は掴めました」
「分かる範囲で教えて」
「彼は東京のとある法律事務所に勤務している弁護士です。評判も上々で、まあ私の見立てでは、将来は大成する人間といった所でしょうか。望めば、大臣等のポストもいずれは手に入るやもしれません」
「ふうん。つまり、エリートの中のエリートってわけね」
「端的に言えばそういう事になります」
「でもそんな人間が何でここにいるのかしら? 目的は?」
「申し訳ありません。そこまではまだ把握しておりませなんだ」
「そっか。じゃあクロエという少女については?」
「ええ。それなのですが、実はあの少女についてはまだ何も掴めていないのです」
「何も?」
「ええ。驚く程何の痕跡も掴めません。何処の生まれだとか、どういう経歴なのかとか、いつから法水といるのかとか、魔術師の様に見えるがそもそも本当に魔術師なのかとか、そういった痕跡が一つもないのです」
「そうなのね」
「ただ」
「ただ?」
「性質が神霊に近い感じはしますね。事実、ああいった形で神隠しを行うのは神霊に多い」
異界化の事か、と透は当時の事を回想する。今思い返してみても、化物染みている。
「ひょっとして、法水京一郎に力を与えているのはクロエかな」
「十中八九そうでしょうね」
「じゃあ、何れにしてもクロエを何とかしないといけないわけか、はあ」
透は肩を落とす。
「トオル、私も姫子女史もいます。大丈夫、案外諦めなければ何とかなるものです」
「貴方が言うと微妙に説得力があるわね」
「それなりに歳を重ねてますからね」
そう言ってイツキは笑った。
「あ、そうだ。喉乾いてない?」
以前イツキに聞いた時に、飲まず食わずでも死なないが、空腹や喉の乾きは周期的に訪れるのだと言っていた事を透は思い出した。だから、彼女はそれとなく聞いてみたのだ。
「そうですね……では、僭越ながら頂いてもよろしいでしょうか?」
「勿論、じゃあちょっと待っててね。あっちの道路の方に自動販売機があった筈だから」
そう言って透は公園の外へと出ていった。そんな透の後ろ姿を見ながらイツキは微笑む。
「さっきまでお縄になってたのに、元気なお嬢さんだ」
夜風が公園を吹き抜ける。
「おお、寒い」
季節が季節なので少し肌を刺すような風だった。イツキは思わず身を縮める。
「いかんね、流石に冬はきつい」
ふと、視界の端に人影らしきものが映った。イツキはその方向を振り向かずに口を開く。
「夜のお散歩とは、また呑気なものですね」
足音はゆっくりと近付いてきた。イツキは声のした方向を見ると、そこには法水が立っていた。
「改めてお会い出来て光栄だ。前は状況が状況だったからね。ついぞ貴方と言葉を交わす事は叶わなかった」
「何の用かな。今は貴方と争うつもりはないのだが」
「いいや、今回はそんな事ではない。ただ、純粋に貴方と言葉を交わしてみたかったのです。古き王よ」
イツキの表情が一瞬だけ固まる。
「一体何の事を言っているのかさっぱりだ。何か変な夢でも見たんじゃないかね」
「夢、か。夢ならずっと見ている気がする。何だったら今この時も夢なんじゃないかってね」
そう言って法水は微笑む。それを見ていたイツキは下に転がっていた、拳に収まる程度の石を拾い上げる。
「では試しに夢かどうか、ここで確認して進ぜよう」
イツキは石を投げた。通常であれば、石を投げたところで少し悶絶する程度であろう。しかし、その石の速度はゆうに目で追える速度を越えていた。当たりどころが悪ければ死んでしまうであろうその弾丸はしかし、法水の前で止まり、そして重力に従って地面に転がった。
「忠告した筈よ、京一郎。やっぱり、私の想定通りの結果になったわね」
法水の隣に、浮き出るようにクロエの姿が現れ出でた。
「あの坊やはそういう子よ。何よりも結果を重んじ、多少の外道は辞さない。やっぱり私が付いてきて正解だったわね」
「ああ、君の言う通りだったよ、クロエ」
「やはりと思ったが、いるに決まっているか」
「ええ、いたわよごめんなさいね、貴方の思い通りにいかなくて」
「構わんさ。どうせ駄目元でやってみただけなのだから。そんな事より、何のつもりかな。私と話をしに来たなどと、いささか酔狂に過ぎると思うのだが」
「そんな事はない。長くこの世界を生きてきた貴方の知見を拝聴したいのです、私は」
「さっきから、私の事を知っているかの如き口ぶりだね。私は君達に自分の過去を話した記憶はないのだが」
「勿論知ってるわよ。だって貴方の事調べたもの、イツキ君」
そう言って、クロエは少しだけ口元を緩める。
「……かつて、とある哲学者はこんな事を言った。元々人間には三種があり、その内の一つは両方の性を併せ持つ存在であったのだと。男女の性を併せ持っていた筈のその人間達はある時に神の怒りに触れ、男と女の二つに分かたれた。だから男は自らの欠損した物を埋め合わせるために女を求め、また女は女で男を求めるようになった。つまり、彼らは欠けた性を補う事でかつての性を超越した存在へと回帰しようとしたのね。そして、二つの性を持った人間はこう呼ばれていた」
「アンドロギュノス、と」
イツキは言った。クロエは少しだけ口を閉じた。
「どうしたのかな?」
「いいえ、何も。あくまで伝説上の存在だった筈の、デイモンの一種たるアンドロギュノス。だけど、実際にはそれと思しき種族は存在し、そして、その生き残りはまだここに存在していた。つまりイツキ、貴方の事よ」
それを聞いたイツキはやがてゆっくりと笑い出した。
「よくもまあ、調べ上げたものだ」
「どう、間違ってたかしら?」
「いいえ、別に間違ってなんかいないし、素直に感心したのさ。私に関する記録など殆ど失せてしまって、最早存在など無かったに等しいものばかりだと思っていたからね」
「私を誰だと思っているの」
「さて、一体何処のどなたか存じ上げませんね」
イツキは首を傾げる。
「生意気な子ね。まあいいわ。禁書よ。知らないかしら、世の中には発禁処分や焚書、紛失等の憂き目にあった本の類を収集している図書館がある事を」
「聞いた事があるな。成程、君はどうにかその図書館にアクセスして、私の事を知ったわけだ」
「そういう事。随分と波乱に満ちたご生涯だったのね。流石に同情したわ」
クロエは表情も変えずに言うと、イツキは少し顔を
「人をもう故人であるかのように言わないでくれ」
「屁理屈の減らない坊やね。パートナーとしてそうは思わない? 滋丘透」
クロエはイツキを見たまま、少しだけ声を張り上げて言った。
イツキが振り返ると、公園の入口で飲み物を買ったまま立ち尽くしている透がいた。
「何で、貴方達が」
「別に大した理由はないわよ。京一郎がそこの坊やに会いたいって駄々をこねただけ」
「トオル、こちらに」
イツキが言うと、はっとして透はイツキの所に走る。
「健気ね、坊や」
「それはどうも。貴方こそ、手のかかる子供を
「本当に口数の減らない子。見た目相応に振る舞ったらどうなの?」
「そちらこそ、もっと少女らしく可愛らしい仕草の一つでも出来ないものかね。これではまるで偏屈婆さんと話している様な錯覚に陥るよ」
「何ですって」
いつも通りの抑揚のない声だったが、クロエは少しだけ眉を
「クロエ。済まないけど、それくらいにしてくれないか」
「……別に、怒ってなどいないわ」
「そうかい? それならいいけど」
「何か含みのある言い方ね」
「とんでもない。後で好きな物食べさせてあげるから、とりあえずここは抑えてくれ」
「そう、分かったわ」
「済まない。挑発するつもりはなかったんだ。許してくれ」
「ああ、構わないさ。そんな事より、法水京一郎君」
名前の部分をいやに強調するする様にイツキは言った。
「何だい?」
「いやね、弁護士先生。こんな所で油を売ってないで、さっさと己が職務に励んだから如何かね。君を待っている仔羊達がごまんといる筈だ」
「驚いたな。何故私の素性を」
「ひょっとして馬鹿にしているのかな。名前と容姿まで掴んだんだ。そこから辿られると思わなかったわけではあるまい」
言われて、法水は肩を竦める。
「ああ、確かに。仕事ではいつも自分の身分を隠すなんて事がなかったからね。うっかりしていたよ。しかし、実に抜け目がありませんね。流石に王ともなると、細かな事にも神経を配らないといけなかったという事かな」
「それは君の飯の種もそうだろう。君の仕事ぶりも調べたよ。いや、実に素晴らしく、私は激しく嫉妬に駆られた。だからこそだ、君はさっさと帰って職務に復帰しなければ。今なら見逃してあげない事はない」
「ちょっと、イツキ」
「トオル。貴方の怒りはもっともだが、どうか耐えてほしい。何も邪魔が入らない事程、嬉しい事はない」
法水は一瞬だけ目を丸くして、苦笑した。
「そう言われて戻るくらいなら、そもそも私はここに来てはいないさ」
「待ってください」
透は言った。その瞳は真っ直ぐに法水を見ている。
「貴方達の目的は、何なんですか?」
「目的?」
「そうです。貴方達は学校で異界化を行った。そうまでして貴方達は何を求めているんですか? 答えてください」
特に意識しているわけでもないのに、気が付くと詰問しているような口調になってしまっている事に透は気付いた。
「タルタロスだ。滋丘透、君も知っているだろう?」
「知ってます。でも何でタルタロスなんですか? 貴方は人が羨む様な経歴を歩んで来たように思います。全く無いとは言えなくても、貴方には世の中を呪う様な不満は殆ど無い筈。完全とはいかなくても、幸福な生活は送れている筈。なのに何で、タルタロスなんか求めるんですか?」
「幸福、か。そうだね、確かに現状の生活は満ち足りてると思うよ。実際、私がそれなりに人から羨む人生を送っているというのも事実なのだろう。もしも彼女、クロエに会わなければ私は多分、それなりの人生を送っていたと思う。それはそれで幸せだったとは思うさ」
「その少女が貴方をこちら側に引き込んだのですね」
「ああ。だが、彼女はあくまできっかけをくれただけだ。私の願いは、彼女と会うずっと前から抱え続けていた」
「何なんですか、その願いって」
嘘を許さない、見逃さないとでも言うかの様に、透は法水を見据えた。
「君は、自分がどれだけ幸福な立場にいるかは考えた事はあるかな」
「どういう、事?」
「私は、小さな頃は世界は優しくて、怖い事もあるのだろうけど、でも根っこは慈愛に満ちているものだと思ってたんだ。人間は根本的には善性で、ちょっとした違いや差別があっても、それを克服出来る生き物だと思っていた。貧乏でも、肌の色が違かろうとも、誰もが最後は幸せになれる世界だと、そう思っていたんだ。だけどね、成長するにつれ、この世界は、子供の頃に思い描いていたものとは随分とかけ離れた世界だという事を思い知らされる事になった。この世界はどうしようもなくて、一皮剥げばグロテスクなものに溢れていた。常に一部の人間しか世界から祝福を受けられない。あぶれた者達は野垂れ死に、時に物みたいに、誰にも看取られずにボロ屑の様に死んでいく世界。誰もがその現実を理解しているが、だからといって何か手を打つ事も出来ない。祝福された人間達は、自分たちもその側にならないように只自分達の世界を守る事ばかりで手一杯だし、そもそも助けようという意識もない。只彼らが関心を向ける時は、救いの手のない
「何を、言っているの」
淡々と語る法水に、透は困惑した様に首を左右に振る。彼女の声は、震えていた。
「難しい事じゃないよ。君だって一度は思った事くらいあるだろう。皆が幸せな世界だったらどんなにいいだろうって」
「それは」
無いわけではない。だが、透がそう思ったのは、あくまで空想にも近い浮かんでは消える泡にも等しいくらいの願望としてだった。
「僕はね、子供の頃に思い描いていた、誰もが満ち足りた世界が欲しかった。だから、僕はこんな世界をずっと変えたかったんだ。だけど、どんなに才力にあふれていても人間一人の力ではほんの、極僅かな一握りを助ける事しか出来ない。多分、僕の他にも同じ様な事を思っている人は一杯いただろう。だけど皆その現実に直面して、挫折して、何とかこの世界に妥協するしかなかったんだ。だけど、今の私ならこの世界を変えられるかもしれない」
「分からない。結局、願いって、この世界が嫌だから災厄を撒き散らして壊してしまいたいんですか?」
それを聞いて、法水は首を振る。
「まさか。私は災厄なんてものを欲してはいないよ」
「でも、貴方はタルタロスを開こうとしている」
「そうだね。確かにタルタロスを開かねばならない」
「やっぱり訳が分からない。貴方は災厄を撒き散らすのに、災厄を欲しているわけじゃないなんて」
「成程、君は知らないのか」
「知らない? 何の事ですか?」
「タルタロスという言葉は良くないね。奈落、タイタンの牢獄。地獄。言葉から受けるイメージはネガテイブだ。だが、タルタロスにあるのは災厄だけではない」
「え」
「京一郎」
少し語気を強めてクロエは言った。京一郎が振り向くと、クロエは口に指を当てる。
「そろそろおしゃべりはお終い。もうとっくにおねむの時間よ」
「もう少しだけ、駄目かな」
「これ以上熱が入ると貴方の繊細で馬鹿げた夢を披露する事になるわ。それでもいいの?」
「やれやれ。分かったよ」
そう言うと、京一郎はイツキと透の方に向き直る。
「つまらない話をして混乱させてしまったね。一先ず、今日は一旦退かせてもらうよ」
「待ってください! 災厄だけじゃないって」
「言葉通りの意味さ。済まないね、これ以上の事は言えない事になった。後は自分で調べるなり、考えてみるなりしてくれないか」
「……そう、ですね。ええ、そうよ。そもそもそれを知ったからとって、貴方が災厄を撒き散らす事に変わりはない」
「そうだね。それは否定出来ない、紛れもない事実だ」
「じゃあやる事は決まってます。私は貴方を止めます。貴方がどんな願いを持っていようと構わない。絶対に、貴方の好きにはさせませんから! 絶対に!」
それは、鋼の様な意思を感じさせる声であった。法水は、そう宣言した女の子の瞳にこれまでにないくらいの強さを感じた。恐らく、彼がこれまで会った事のあるどの女性でもここまでの強い意思の人間はいなかっただろうと、そんな事を法水に思わせる程の迫力を、透から感じ取った。
クロエは口を開く。
「北上山の山頂」
「え?」
「タルタロスの門は北上川の山頂に漂っているわ」
「何でそれを、私達に?」
「だって貴方達が来ないと門が開けられないもの。本当は学校でダイダロスも奪っちゃおうとも思ってたけど結局出来なかった。何かね、私達ね、今日の夜までに何人かタルタロスの話を聞きつけた哀れな阿呆共をぼこぼこにしてやったけど、結果的にそれらは貴方達をタルタロスの元へとお膳立てするためにやってた様な気がしてきたわ。ま、何にしても次に会った時は覚悟しておきなさい」
ふと、クロエはイツキがずっとこちらを見つめている事に気付いた。
「何かしら?」
「君の事がもっと知りたいね」
「あら、これはまた大胆なアプローチね。でも嫌よ、何で教えなくちゃならないの。知りたかったら自分で調べなさい、私みたいに」
「ああ、言われなくともそのつもりだ」
「じゃあね、坊や達。次を楽しみにしているわ」
クロエは、抑揚のない声で、無表情のまま言った。そうしてクロエと京一郎は風景に溶け込む様に消えていった。
消える直前、京一郎は透の方を見る。
その真っ直ぐな瞳は先程と変わらずに法水に向けられていた。
「イツキ」
京一郎とクロエがいなくなった後、再び静寂に戻った公園で透はイツキに語りかける。
「ごめん。貴方の事、聞こえてた」
「そうでしたか」
「でも、今更よ。貴方が何者だろうと構わない。イツキ」
透はイツキの方を振り向く。
「最後まで一緒に闘ってくれる?」
「ええ、無論です」
そう言ってイツキは笑った。
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