こんな夢
真夏の海。
熱い砂浜。
真っ青な空と太陽の煌めき……。
なんて、清々しいんだろう。
たった2人だけ……。
最愛の人と手を繋いでいる。
「歩こう」
「いいよ」
2人分の裸足が、このサラサラに一瞬だけ足跡を刻む。
手から感じる温もり。
足から感じる情熱。
目から感じる夏色。
なんて幸せなんだろう。
なんて温かいんだろう。
なんて暖かいんだろう。
潮風が、その香りとともに、海の歴史を運んでくる。
生物が誕生したのは、この海から……。
進化の歴史を受け継いだDNAが、私をここに連れて来た。
波打ち際で水平線を見つめる。
潮風は高揚感を掻き立てる。
見上げれば、海鳥たちが力強く空を駆けている。
出会えた奇跡に思いを寄せる。
握った手を、強く握りしめる。
思わず、目を合わせる。
どこからともなく聞こえてくる、永遠という言葉……。
こんな場所に……。
こんな場所に……。
こんな場所に……。
たった一度でいいから……。
行ってみたかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。