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その夜、都会で開業医をしている友人から電話がかかってきた。お互いの近況を報告する。それから、わたしはふと思い立って男の子のことを話すことにした。
「人骨を集める少年か。それが君の新しい友人なんだな」
「からかうなよ。それより、君は人骨なら見ればそうとわかるかい?」
「ああ」友人は言ってから気づいたように、「ちょっと待て。まさか俺にその骨を見てほしいって言うんじゃないだろうね」
「ダメか?」
「いや、別に面倒というんじゃない。特別な検査なんてしなくても、こっちに送ってくれればぱっと見てわかるだろう。しかし、本当に人骨だなんて思うのか?」
「そうだったら面白いだろ」
「こういうのは本物かどうかわからないときが一番面白いんだがな」友人は呆れたように言った。「まあ、君が気になるなら送ってくればいい。すぐにでも結果を知らせるよ」
「ありがとう」
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