黄昏のエルメリア ガルディア帝国

梶倉テイク

ガルディア帝国

国名:ガルディア帝国

首都:帝都ローゼシア

国家元首:マクシミリアン・フォン・アルケイディス

概要

 大陸北方の覇者。

 大陸北方の小国が北方諸国を喰らったことにより生まれた専制君主国家。

 強大な軍事力とカリスマを有する皇帝を頂点とした中央集権の絶対王政を敷く北方の巨竜。

 政治体系は皇帝に権力を集権した専制君主国家なのだが、貴族や平民の有力者などで構成された元老院も存在している。


 帝国は徹底的な戸籍謄本による国民の把握、国中に張り巡らされた監視カメラや監視ドローンを駆使して監視、憲兵達の巡察等々様々な手法で帝国臣民を監視している。

 都市に必ずある歴代皇帝の像とかにも監視カメラが内蔵され監視をしている上、密告制度もあり、治安は地域にもよるが帝都は他に類を見ぬほどに安定している。


 帝国は外国人が入国すると共に憲兵や監視カメラが逐一監視し始める。

 外国人は勝手に家買って住めないので役所で申請する必要がある。身分証明を求められるし憲兵達が外国人の身辺調査する。


 帝国は多種多様な民族を吸収した結果、和風な名前の者もいれば和食も存在しているほどに多様な文化体系を有している。

 反乱軍なども存在している。


●【帝都ローゼシア】

 ガルディア帝国の帝都ローゼシアは小高い丘にある巨大な宮殿を中心に東西南北に大通りが延び整然と都市が綺麗に整備されている。

 都市計画がきっとりと練られていることは一目瞭然である。

 帝都の中央の宮殿を囲むように丘の下には政令区という省庁が集まった区画があり、政治や外国人の受け入れなど諸々の手続きなどを行う行政機関が存在している。

 軍管区を除けば、ローゼシアの治安は大陸でも五本の指に入るほどに良好である。



●【娯楽】

 帝都には闘技場や賭場が存在している。

 特に闘技場は皇帝も見に来るほどに盛況であり、そこで日夜元北方諸国の王族や軍人、一攫千金を夢見た無法の無頼どもが血で血を洗う闘争を続けている。

 闘技場には軍の高級将校や皇帝とか七騎士も見に来る事もあり、皇帝などが剣闘士の戦いぶり見て見どころのあるやつを見つけると登用することもあり、夢を追う者の多くが闘技場で剣闘士になるという。


●【歴史】

 帝国は元々北の辺境の一小国だったが周辺諸国を少しずつ併合して拡張していった国家である。

 力や財力、策謀を駆使し、徐々に徐々に侵食するように狡猾に国を広げていった。


 小国の台頭を北方諸国(八ヶ国)は畏れ連合を組み砦を建てて帝国を包囲して封鎖した。

 連合程度などどうにでも出来るだけの力は既に持っていたが、このころから北海の凍土から出で来るロストの大軍に悩まされ続けることとなる。


 一度、帝国の前進たる小国は歴史の表舞台より姿を消すことになる。

 二百年ほど時が経った時、雌伏の時は終わりをつげ、北方諸国列強にガルディアはその名を知らしめることとなる。

 北方列強は若き新皇帝帝都にて大粛清を慣行した後――遠征軍を編成したとの情報を得たのだ。


 歴史の闇に消えていたガルディアが浮上する。

 その情報を受け取った数日後にはガルディアによる宣戦布告なしの奇襲攻撃が行われ連合の一角たる一国がただの5日で瞬く間に滅ぼされたのである。

 その5日間を北方諸国の生き残りは忘れることは出来まい。


 それからはもう蹂躙劇である。

 慌てて軍を発して帝国を迎え撃つ連合国だが、もう手遅れだ。

 2度の決戦どちらも皇帝率いる帝国軍に大敗を喫し、次々と滅ぼされていった。


 連合国にしてみればあまりに信じられない事実であろう。

 しかしガルディアにとっては当たり前であった。

 ガルディアは二百年という長い年月雌伏していたのだ。

 ロストとの闘いに大勢の命を散らしながらも軍事の効率化を図り、数多の民や兵の血と歴代皇帝の不屈の意志と力が帝国に力を蓄えさせた。


 もはやガルディアの軍事は数世代は先んじていたといえよう。その過程で生まれたあらゆる犠牲を背負い、若き皇帝はついに歴史の表舞台に参上した。


稀代の天才たるガルディア皇帝により全ての膿を掃除した後、彼らは今までの鬱憤を晴らすかのように堕落した連合国を討ち滅ぼしたのである。


 すべてを呑み込み平らげ、ガルディア帝国という北方の強国が生まれたのだ。

 そして帝国は旧連合国八国を軍管区として管理し、更なる富国強兵に努めていく。まだ足りぬと北方の巨竜は、大陸に己が覇道を敷く――。


●【階級制度】

 帝国における階級は下記の通りである。

第Ⅰ位 皇帝Emperor

第Ⅱ位 女帝Queen

第Ⅲ位 皇族King

第Ⅳ位 貴族Knight

第Ⅴ位 従士Bishop

第Ⅵ位 平民Rook

第Ⅶ位 外民


●【従士】

 貴族が平民を見いだし宮廷に推薦。

 宮廷の了承と共に従士の身分が与えられる。

 宮廷からの年金とかもなく自分を従士に推薦してくれた貴族に従うという義務はあるが貴族の保護を受けられる。


●【外民】

 ガルディア帝国における新興の民である旧北方諸国などから移住してきた民などに与えられる最下層住人。

 税が安く、兵役の義務もない。だが、権利がない、人権がない。

 土地の移動は申請をせねば出来ず、他身分との結婚は許されない。

 命令があれば労働者として駆り出される。

 差別されるための人種である。

 不遇が嫌ならば軍に志願し出世することである。実力さえあれば帝国は元外民であろうが敬意を表する。

 汝、力を以て己が価値を証明せよ。




●【技術開発局】

 可変兵装やAIなどの製造元。


●【勢力】

 帝国内の勢力は皇帝陣営(大多数)と反皇帝派が存在する

 反皇帝派は、征服された国々の王族や貴族などの残党や帝政に不満を有する者共の集合体。反乱軍とも呼ばれてる。


《能力》

●【贄の業】

 己が大切なもの、己の身、己の未来や過去ですら奉げることで力と成す罪過の業。

 そうまでしなければ北方列強、北方凍土海域に根差すロストには対抗しえなかった。

 そんな厳しい北方世界が生んだ強くも悲しい業。

 何かを奉げることで業の出力や能力を拡張することができる。奉げたものは戻らないが、拡張され強化された能力はそのままである。

 クオリアを使用する際は、自らの存在証明と己が何者であるかをていぎし、それを言語化して世界に放つことで業は発動する。

 これを宣誓と呼ぶ。


 また、贄を奉げ続けることにより業が新たな段階に入ることがある。これを覚醒と呼ぶ。

 覚醒により業はさらに強力になる。


宣誓の内容は以下の通り


世界よ、告げる

我が名は○○

我が身は○○

世界よ、我が身を喰らえ

――業名


《装備》

●【可変兵装】

 ガルディア帝国は工業が盛んであり、機械技術は非常に進んでいる。可変兵装もそのうちの一つであり、クオリアを埋め込んだ特殊な兵装である。

 所有者の意思により変形する高性能かつ精密な仕掛け武器である。

 七騎士とその副官の可変兵装は、完全にオーダーメイドで製作される。

 七騎士およびその副官の可変兵装には人工知能が組み込まれており、高度な演算能力によるサポートや助言など多岐にわたり装備者を支援する。


●【装甲服】

 あらゆる環境に対応した装備。

 酸素供給機や聴覚センサーが組み込まれており、高い防御力を有する。

 通信機能を持っているためデータリンクなどが可能。

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