第19話 記憶に残る小説

 皆さまも小説を読む事があるかと思いますが、ただの時間潰しだったな。で、終わる小説もあれば、面白いけど後々あまり覚えてないな。ってのもあるかと思います。基本、自分は同じ小説を何回も読み返すタイプではないのですか、何故か何回も読み返したくなる小説ってのはあるもので、ここで個人的に何回も読み返した小説を2話に分けて2冊だけ紹介したいと思います。



 ハプスブルクの宝剣(藤本ひとみ)


 18世紀ヨーロッパの有名なハプスブルク家の女帝マリア・テレジア(マリー・アントワネットの母)とユダヤ人青年エドゥアルト(架空の人物)の愛憎劇がメインです。それ以外にも追放や成り上がりなど、文学的なラノベの気も個人的にしますが。不快に思われたらすみません💦



 エドゥアルトは学生の頃にドイツ人の彼女がいましたが、ドイツ人とユダヤ人ですから、周囲からは認められずにいました。で、その彼女には決められていた婚約者がいたので、彼女の婚約者と決闘をする事になり、エドゥアルトは彼女の婚約者を決闘中に殺害してしまいました。もちろん捕まって拷問をされ殺されそうになった所を、たまたまフランツ(後の神聖ローマ皇帝)に助け出されて家臣となり、ユダヤ人からキリスト教に改宗しては、 フランツの妃となるマリア・テレジアとも恋仲になります。が、お互いの立場や宗教観から昼ドラみたいな感じになります笑


 私がこの話が好きなのは、とにかくエドゥアルトが頭も良くて腕っぷしも強いので、フランツ(フランツ1世)と共に戦争や外交などで活躍し成り上がっては、お偉いさんからも『ハプスブルクの宝剣』との異名を付けられます。まさしく俺Tueeeですが、ユダヤだった自分に最初から最後まで悩んでは翻弄されてく過程が人間臭くて好きですね。

 で、マリア・テレジアはフランツ1世の妃で当たり前ですが立場的にも生粋のキリスト教です。マリア・テレジアは改宗した後のエドゥアルトしか知りませんが、ある日、彼が元はユダヤ人と知ってしまうと…………(/o\)



 宗教に戦争などもしっかり書かれており、友情や愛憎劇に追放に成り上がり。と、好きな方には好きな小説だと思います。

 20年位前の小説だったかと思います。ですが今でもたまに読みたくなります笑

 上下巻で分厚いですが、私は時間を忘れて一気に読めました。

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