当日(夜)

 ハロー諸君。ご機嫌いかがかな?私は複雑だよ。

 前回のレポ通り、本日、酒呑童子絵巻展に行ってきました!!行ってきた……んですが、色々と収穫と傷跡を得て帰ってきましたよぼかぁ。


 まず朝!寒い!でもライブ会場(根津美術館)の前に列がある……!!流石ライブっぽくなってきたじゃないか!


 おじいちゃんおばあちゃんに囲まれながら開館を待ち……ついに入場!入り口には受付!左には展示室!右には物販(ミュージアムショップ)!


 私は迷った……。先に展示室を見るか、それとも物販を見て心を落ち着けるか……。


 決断!私は物販を先に見ることにした!

 しかしそこには驚くべき光景があったのだ……。


 ない!

 ない!!

 ない!!!!!


 酒呑童子絵巻グッズが一つもない!!図録がないのはまだしもポストカードがないのはどういうことなのだ……商機を知らんのか……!


 ああ違うか。私が行くのが遅かったんだな。物販が死んでるのはそういうことなんだろう!


 悲しさ……そういったものを背負いながら、私は展示室へと向かった……。


 展示室前!音声ガイドがある!なんてこと!!!図録はないのに!!!!!


 内容はこう……色々と収穫がありましたよ!


 伊吹山系の酒呑童子物語だったんですが、一枚一枚に描かれた酒呑童子がもうかわいくてかわいくて。親や寺に追放されれば素直に従うし、鬼の面をかぶってダンシングするし、ちゃんと鬼を従えてるし、それでも興が乗って討伐隊を引き入れたりして……よかったです。無難な感想ですが、ここから先は妄想の余地を残すということで一つ。


 ここまではいいんです。

 私が複雑な気分になってしまったのは、前回の言葉通りのことで。


 酒呑童子は殺されるべき存在なんですよね。


 そう……シュテンちゃんはアヤカシ記者の物語が始まる前から死んでいた……今まで見ようとしてこなかった現実が追いついてきちまったんです……。


 うぐううううううう!!!!!!

 なんで、なんでシュテンちゃが、

 シュテンちゃっっっーっっ

 うぇっうぇっ

 シュテンちゃん……あんまりだよ……こんなことって……


 冷静になりましょう。

 私はクールな女ですから。


 殺されたはずのシュテンちゃんがいかにしてアヤカシ記者時空で生きているのか。我々(私とKさん)はある仮定を立てました。


 アヤカシ記者シリーズの酒呑童子は、史実通りに殺されており、アヤカシ記者のシュテンは殺された酒呑童子の名残なのではないか。


 アヤカシ記者の世界観では、アヤカシとは人々の知名度によって生きるモノとなっています。ということは酒呑童子は殺されたとしても、その名前が強く残る限り消えることはないのではないか。


 しかし殺された以上、酒呑童子は一度消えたはず。今のシュテンは酒呑童子の残滓なのです。


 残滓ゆえに現象としての性質が強く、しかし裏島先生が導いてたつとしくんが!!!!人間側に引っ張ったことによって感情らしきものを会得していく……。


 しかし酒呑童子は伝承のバージョン違いが多くあります。ゆえに残滓は「酒呑童子」という概念の集合体ということになります。


 ここでアヤカシ記者の世界観を思い出してほしいんですが、あの世界ではアヤカシは徐々に忘れ去られていく存在です。鬼というものが消えていった酒呑童子に残されたのは何か。


 それは「捨て童子」です。


 前のレポでも書いた通り、酒呑童子は捨て子と通じるという説があります。鬼が消えたシュテンに残るのは捨て子という概念だけ……


 しかもたつとしくん亡き後シュテンちゃんは自分自身を「捨てて」山に帰ろうとするわけです。


 うぐっ。


 その他にも色々とネタは出たり消えたりしましたが、そのあたりはシュテ犬合同誌をご期待ください。


 彼(彼女)の生きた軌跡をここに記しておくことで少しでもかのアヤカシが薄れることがないことを祈ります。

 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。



 ところで、これはここまでの結論に至るまでのKさんとの会話です。


「ダンシングシュテンちゃん」

「ダンシングシュテンちゃん!?」

「やはり伊吹明神はクソ」

「シュテンちゃんが死んだ」

「ゲロ吐いてるよゲロ」

「少女歌劇レビュースターライト」

「茨木ちゃんいないね……」

「シュテンちゃんが死んだ……」

「美少女を崇めよ」

「美少女粒子を加速してビームを射出する」

「エモい」

「エモいわ」

「エモエモのエモ」

「エモモモモモモモモ」

「エーーーーエーーーーーーーエモ」

「エハモモモモモ」

「エルモ」

「エモーい!」


 以上です。

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