コンビニよりも多い歯医者さん通信

@dentistory

第1話何故歯医者になったのか?

平成最後の1月の終盤、治療予定だった患者さんのアポイントが急にキャンセルになった為、iPhone両手持ちでこの文を書いています。


当方、文面から想像して頂けると有難いですが、医療分野、歯医者です。

これから時々自分の体験を基に歯医者さんにまつわるエピソードを書いていければ良いかなと思っています。


患者さんの患部に対しての診断には自信があるが、文を書く事にたいしての自信は全くなく、初めての試みというか挑戦である事を最初にお詫びしておきます。


まず何故歯医者になったのか?


ただ単純に父親が医者だったからです。

では、何故医者にはならず、歯医者だったのか?


人生の岐路と言うべき進路の決定は人によると思いますが、自分は高校2年生位の時に将来という漠然とした未確定的未来について意識し始めました。

当時、エレキギターを独学で必死に練習している感じだったので、最初に思い浮かんだ未確定的未来は、「ロックバンド」でした。

今考えても、バンドも組んだ事もなく、組むメンバーも友人のギターだけという、単純かつ建設的な未来ではなかったと思います。

そんな無謀な自分に対して、父親は巨大な壁のように不確定的未来への行く手を阻みました。

よくある「バンドなんかでは食っていけない」、この言葉を医者である父親からは嫌という程聞かされ、未来を阻む言葉を発する父親の職業「医師」を無意識に嫌うようになったのを今でも覚えています。


そして自分の中の「食っていける職業」の中に「医者」は消えていました。


そしてバンドを組んだ事もないのに、バンドで食っていく事を諦めた自分は、「医者ではない何か」を探し始める訳です。


高校2年の時までそんな事を考えていた自分には当然、大学進学という道は考えてもいませんでした。そんな時、自分が「食っていける医者以外の何か」に繋がる大学に進学しようと考え、赤本を読み漁りながら、何とか推薦入試で行ける所を探した結果、「歯医者の大学」を選ぶ事になりました。



まぁ、よくある話です。





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