第113話【剣神騎ショコラ】

破魔の刃メンバー達の後を追う三人、でぶ妖精の擬態は

本人達が思っている以上に有効だった、破魔の刃のメンバーが建物の中に入る。


「ボスは居るか?」


中に居る仲間に問う破魔の刃メンバー。


「上に居るけど如何した?」

「でぶ妖精を集める事に意味を見出せない」

「気持ちは分かるが・・・ボスに有っても無駄だと思うぞ?」

「やってみなきゃ分からんだろう!!」

「・・・じゃあ上に居るから行ってこい」


そう言って階段を指し示す、破魔の刃のメンバーは上に昇り

その後をでぶ妖精の恰好をしながら付いて行く三人。

上の階では大量にでぶ妖精を詰め込んだ籠を大量に確保している男がいた。


「・・・如何した?」

「ボス!!でぶ妖精を捕まえる事に一体何の意味が有るんですか!?」

「言わなかったか?幹部候補のボールドヒンが倒され逮捕された原因がでぶ妖精なのだ

だからでぶ妖精を排除しなければならない、言っている意味分かるか?」

「ですがあまりにもでぶ妖精の数が多過ぎます!!」

「確かに・・・ここに来て早一週間

一向にでぶ妖精が減る見込みも無い・・・だがな

ここで諦めたら今までやって来た事が無駄になってしまう

まだまだ続けるぞ、少なくとも補給が必要になるまではな」

「そんな!!」

「分かったらさっさと戻れ」

「・・・・・」


破魔の刃のメンバーはとぼとぼと帰って行った。


「全く・・・ん?なんだこのデカいでぶ妖精は?」

「・・・・・如何する?」


如何やら気付かれた様だった、ポートは如何するかヴェンデスに聞いた。


「・・・・・でぶ妖精を代表して話があるでぶー」

「ほう、何だ?」


ヴェンデスはでぶ妖精に成り済まして会話をする事にした様だ。


「でぶ妖精を捕まえるのは迷惑でぶー止めるでぶー」

「悪いがそうもいかない、これ以上我々の崇高な理想の邪魔をされない為に

お前達でぶ妖精はこの世から消えて貰わなくてはならない」

「ぶー・・・なら仕方ないかー・・・」

「そう言う訳だ、お前達も捕まえるぞ・・・」


そう言ってヴェンデスのシーツを掴み取り去るボス。


「な!?シーツだと・・・!?」

「そういう訳だ!!」


ヴェンデスは炎の魔法を唱えボスを吹き飛ばす。


「くっ・・・この破魔の刃七神騎の一人【剣神騎ショコラ】を吹き飛ばすとは・・・

お前、何者だ!?」

「でぶ妖精からお前達を如何にかして欲しいと頼まれた者だよ!!」

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