第25話【変わり者を探そう!!】

一旦店の外に出たギルドの面々


「何だか妙な話になって来たな・・・」

「そうですねキョクさん、如何でしょう

ここは一旦バラけて装備を買ってくれそうな人を探すと言うのは?」


トーホクが提案する


「ですが、装備を買ってくれそうな人って一体・・・?」

「これはアレじゃない?変な奴しか買わないでしょ~」

「変な奴って伝説の装備ですよ?欲しがる人結構居そうですが・・・」

「いや、確かに騎士とか欲しがる人は多そうだけど

この街で欲しがる人は居ないでしょ、日常生活じゃ使わないし」

「トーホクの案を採用して足で情報収集して欲しがる奴を各々で探そう」

「私も賛成~」

「反対する理由も無いし構わんよ」

「じゃあ俺もおでぶちゃんと探して来ようと思います」

「にょ!!」


画して彼等五人とでぶ妖精一匹はそれぞれ装備を買ってくれそうな店を探す事になった

ハックとでぶ妖精はとりあえず街を散策した


「とりあえず変わり者を探そうか」

「変わり者・・・じゃあ変わったお店に入れば良いにょ!!」

「変わった店ねぇ・・・それも有りかもしれないが、ご飯食べるかは別問題だぞ?」

「にょー・・・」

「でもまず変わった店を探さないとな・・・あるかな」

「アレなんて如何?」

「ん?」


でぶ妖精の手の先には【鯖レストランウロボロス】と言う看板が有った


「鯖・・・レストラン?」

「鯖一点特化は中々の変わり種でしょ?」

「ふむ・・・じゃあとりあえず入ってみるか」


ハックは店の戸を開けた


「・・・昼時なのに客が居ない・・・?」

「変にゃにょー」

「・・・すいませーん」

「あ”あ”!?」


奥からナイスミドルのリザードマンが怒りながらやって来た


「客か!?」

「い、いえ・・・」

「何だ、客じゃないのか、怒ってすまんな」

「え、客なら怒るんですか?」

「だってそうだろ、アイツ等昼時とかそういう時間帯に挙ってやって来るんだぞ?

人様が『さぁ飯を食おう』と言う時間を狙いすましてやって来るとか

嫌がらせ以外の何物でもないだろ」

「普通御飯を食べに来るんだから仕方ないと思いますが・・・」

「ウチではランチタイムは逆に値上げする事にしている」

「この上無く迷惑!!」

「で、アンタ誰?」

「でぶ妖精と優しいハックのオッサンです」

「だからまだ20にもなってないっつーの、今お時間良いですか?」

「飯食いながらでも良いのなら話を聞いてやるぞ?」

「有難うございます、あ、ハックと言います」

「このレストランのオーナーシェフのモーニングだ」

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