第2章【満腹町へ行こう!!】

第22話【八仙飯店に行こう!!】

ギルドで駄弁っているハックとポートとカホル


「今日、キュー見かけないな」

「そうねぇ、あの子も忙しそうだし仕方ないんじゃないかしら?」

「役者としての活動も有るだろうしね」


ガチャリ、と外からキューが入って来た


「噂をすれば、かしら」

「あー、ちょっとハックとカホル良いかな?」

「ん?」

「如何したの?」

「寮に行って来て暇な人集めて来てくれない?ボスから直々の依頼が来た」

「ボス直々の依頼?」

「何か凄そう」

「依頼内容はボスの知り合いの荷物整理らしいよ?

何を運ぶか知らないけど」

「ふぅん・・・じゃ何人か声をかけて来るわねー」


カホルとハックは寮の何人かに声をかけて

暇してたトーホクとキョクを連れてギルドに帰って来た


「また微妙な連中を・・・」

「まぁまぁ荷物整理なら寮の連中全員とは行かないだろう」

「そうだけども・・・」

「所でキューさん、荷物整理って具体的に何処に行くんですか?」


トーホクが詳しい内容を聞く


「満腹町の八仙飯店って店に行って来て貰うわ」

「満腹町!!前から行って見たかったんですよ!!」

「満腹町?」

「聞いた事があるわぁ、何でも色んな飲食店が軒を連ねる食い倒れの街だとか」

「にょ!?その話詳しく」


ポーチからでぶ妖精も顔を出す


「私も良く知らない」

「にょーん・・・」

「でもでぶ貴族の本店が有るって聞いた事が有る」

「でぶ貴族って何?」

「でぶ妖精が目印の大盛りの店だ、都には無いが色んな街に出店しているらしい」

「にょ!!」

「おでぶちゃん、テンション上がったり下がったりで悪いが仕事だから

食道楽は出来んぞ」

「にょ・・・でぶ妖精に9999のダメージ」

「そこまでダメージ行かないわぁ・・・食道楽は出来ないが

外食位はさせてやろう、但しマナーは守る事」

「任せるにょ!!」

「盛り上がっている所失礼」


キョクが間に入って止める


「経費とか報酬は如何なる?」

「移動とかの経費はギルド持ち、報酬は荷物整理で処分した荷物の20%になる」

「処分した荷物の20%?」

「処分した荷物が1Gで売れたら20Fの報酬になる」

「変則的だな・・・」

「まぁ移動の経費はギルド持ちだし旅行気分で行って来れば?」

「にょ!!」

「おでぶちゃんには言ってない」

「にょーん・・・」

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