第7話【でぶ妖精を探せ!!(前編)】
ハックはでぶ妖精を探す為、ヴェンデスに教えられたのどかな野山にポートも一緒に向かった
「私もヴェンデスに教えて貰ったからね」
「そうなのか・・・」
「取り合いにはならないと思うから気にしなくて良いよ」
「???」
ハックはイマイチ分かっていない、だがこれから野山のでぶ妖精探しの大変さを思い知るのだった
ポートは野山に着くなりハックと離れた
「さてと・・・じゃあ穴を探すか」
ヴェンデス曰く、割と落ち着くので穴にでぶ妖精が嵌っていたり住んでいたりするらしい
のだが・・・
「・・・見つからない」
一時間探し回ってでぶ妖精所か穴すら見つからない
「一体どうなってるんだ・・・居ないのか?」
探している時に様々な果物が生る木を見つけたので
でぶ妖精が見逃す訳無い立地条件だと思うのだが
「・・・しょうがない、ここは少し早いが飯にするか」
そう言いながら取っておいたちくわの磯部揚げを食べ始めるハック
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・ん?何だ?」
何かの気配に気が付き振り返るとそこには三体のでぶ妖精が!!
(/ω\)(/ω\)(/ω\)
「・・・食べたいの?」
コクリと頷くでぶ妖精達、磯部揚げを放ると
「「「いただきまーす」」」
ちゃんとご挨拶した後にもくもくと食べ始めるでぶ妖精達
「「「ごちそうさまー」」」
「おう・・・所でお前達何処に居たんだ?」
でぶ妖精の一体が指、と言うか手を刺した先には穴が有った
その周りには草が乗っかっており巧妙に隠されていた
「なるほど・・・隠れていた、という訳か」
「ちがうよー、寒かったから草のおふとんを作ってたんだよ」
「そうか・・・とりあえず確保―」
「にょおおお?」
三体のでぶ妖精達を捕獲し籠に入れる
「ちくわやるから大人しくしてな」
「ありがとー」
ちくわを籠に入れて、再度でぶ妖精を探し始めた
「隠れているとなると漫然と探すのは悪手だな・・・
なるほど確かにそれなりに難しいし良い修行になるかもしれない」
実際、隠れている物を探し出すのは冒険者には必要なスキルである
でぶ妖精が出て来たのはちくわに誘われたからであって
ハックの技能は関係無い、強いて言うなら運が良かったとも言える
何れにせよ、運だけで集まるでぶ妖精は少ない為
稼ぐ為には自発的に動きでぶ妖精を探し当てる他には無い
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