〇14:00


 内診の結果、子宮口5cmなので、入院へ。

NST1h以上つける。痛みは、まだがまん出来る。


 15:00くらい

 ・保証金 50万円

 ・誓約書 提出


〇18:00 夕(肉野菜、ザーサイもやし、セロリとエビ)


 18:00すぎから、痛みに顔がゆがみはじめる。

正直、声がもれるくらい痛い――!!


 ガク母が病院にくるらしい。


 19:30くらいにお母さん到着。様子を見に来たらしいけど、辛い時の顔を見られるのは、ちょっと。


 夕飯をかき込み、病院の六人部屋に戻ったものの、周りの妊婦もひとそれぞれの苦悶の仕方をしており、既に一泊されている方もいたりで、おおう、と、その大部屋に張りつめる緊迫感と、この痛みを解さない男全員に向けられた殺意のようなものを感じ取り、久我はひたすらに己の気配を消しながら、妻のベッド脇で縮こまるのであった。


 乗るように肛門に当てておくと痛みが紛れると書いてあり、わざわざ買ったテニスボールを試してもらうものの、大して効果は無さそうとのことで、早々にそれはバッグの底にしまい込まれる。


自分の母親も来て、あんたの時も大変だったんだからーと、言わでものことをあっけらかんとのたまわれたりで、久我は大分神経を内側から削られている感覚を味わい続けるのであった。


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