第20話 誘拐エピソードについて・恋のはじまり時間軸

第20話 落ちた二人と、人さらい

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885843307/episodes/1177354054885856056


 後半の「タマリス陰謀編」に入る前に、デイとリアナの距離を縮めたいと思って入れた誘拐エピソード。

 また、序盤が重たい展開だったので、この章は「二人で協力して、危機を脱出!」という楽しい内容にしようと思った。

 そういう意図があるので、あまり重くなり過ぎないように、誘拐犯たちもちょっと素人っぽく設定している。



 第二部の開始時点で、「気がついたらくっついてた」状態の二人。直前まで政治的には対立していたので、周囲は驚いたものと思われる。

 デイミオンもリアナも、好きになったら意外と素直で、好意を自覚してからはスピード展開で進む。政敵になったり、やむをえない繁殖期の務めなど外的な障害が多い二人なので、気持ちのすれ違いは意図して少なく設定したのかもしれない。


 この誘拐エピソードあたりから、ケンカしつつも気が合うところも見せていて、書いていても楽しかった。

 とはいえこの二人、どの時点から両想いなんだろう。恋愛脳なのでまじめに考える。


 リアナがデイミオンへの好意をはっきりと自覚するのは、第一部34話のあたりだけど、この誘拐編以降は「気になるあいつ」くらいには格上げされているのかな。アーシャ姫にやきもち焼いたりしてたし。

 デイミオンは自分の意見がはっきりしたアクティブな女性が好きなので、ちょこちょことポイントが積まれるような形で好きになっていったような気がする。たとえるならば、そう、注ぎ続けたコップからどばっと水がこぼれ落ちるように、あるいは花粉症の発症のように……(?) 

 女性の好みについては、グウィナの影響もあるのかな? もしそうなら、面白い。


 この話で気に入っているのは、どなたかのコメントに対する返信で書いた気がするんだけど、デイミオンが「おい、骨が折れてるぞ」と文句を言うところ。自分の骨なのに、なぜかリアナに文句を言う男。うっとうしいが、かわいい。気がする。


 デイミオンは頑丈で、ケガの治りもすごく早い。食べるのが早い。なぜかわからないが、そういうイメージの男です。

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