第12話 地名はなるべく少なくしたい(+ケイエのこと)

第12話 ケイエ 領主の館にて

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885843307/episodes/1177354054885848869


 さて、物語は第二章へ。


 南部の国境沿いにある都市ケイエは、最初のプロットではこの旅立ちで一度出てくるだけだった。それで名前くらいしか決まっていなかったが、のちのち再登場する機会が多く、第一部でも第三部でもラストの重要な舞台になる。それで、第二稿のときにまじめに設定を作った。(※まじめに=当社比)


 領主のエサルが紅竜のライダーということや、人間の国との国境にある大都市という地理から、冶金や工業がさかんな街ということにした。

 外観は、フランスの城塞都市カルカソンヌをうっすらイメージしている。


『まるで中世に迷い込んだようなフランスの城塞都市カルカッソンヌの歴史』(wondertrip)

https://wondertrip.jp/europe/57879.html


 ところで、ファンタジーを読んでいて「うっ」となるのは、やっぱり固有名詞がカタカナなところ(私の場合です)。たくさん出てくると、そもそも地名だったか、人名だったかというところから迷ってしまうことも。扉絵に地図があったりすると嬉しいんだけど、カクヨムではそれは難しい。

 なので、なるべく地名を少なくしたいし、やむを得ず出す場合には、読者にわかりやすいようにしたい。

 ので、大きな地名は、英語をもじったものにした。

 北部領は、そのままノーザン。南部領はフロンテラ。これは、人間の国イティージエンから竜族の国オンブリアに割譲された土地なので、『開拓地』『新しい領地』ということがイメージできそうな名前にした。

 よく出てくる領地はこの二つだけだし、タマリスについては「王都」とつければいいなと思った。(王都だけでもいいんだけど……)


 小さな地名は、隠れ里のように名前がないものもあるし、老竜山脈のように「そのまんま」なやつもある。


 ケイエはしかたがないので、なるべく人名っぽくない響きの音になるよう考えた。


 今回の改稿でも、なくてよさそうな適当な地名があれば、こそっと削りたいという野心を持っている。

 


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