第7話 【たどり着いた異世界は私の見ている夢だったので、寝たり起きたり24時間やすめません ( 仮 )】たちばなわかこ様

 これは……や、やられた! 

 物語を書いていてそう思う作品を紹介してきた『べらんめえ』ですが、今回ご紹介するのも、まさにそういった作品です。


 主人公は、寝ている間、別の世界に生きていて、そこで眠ると現実世界にもどってくる。

 そのはずなのに、異世界(?)で眠れなくなってしまう。つまり、現実世界に戻れなくなってしまう。

 序盤はこの謎がベースになって物語が進んでいきます。

 作中で、眠ると異世界を訪れる人のことを「ベナンダンティ」と呼びますが、その由来もきちんと書かれていて、この辺でもう私などは惹きこまてしまいました。


 主人公の少女は、異世界における名前「ルー」を名のり、冒険者になるため、ギルドの定めたチュートリアルをこなしていくことになります。

 ところが、この主人公、ちょっと変わっていて、読んでいて次に何をするか予測がつかない。

 彼女は、様々なチュートリアルを街の人からの助力と創意工夫で一つ一つのりこえていきます。


 思わず応援したくなる主人公なんです。

 そして、街の人たち、ギルドの人たちの優しさが心に染みます。


 作者たちばなわかこさんが、「長いこと評価が低かった」と書かれていましたが、そんなことがちょっと信じられないくらい。安心して読める、楽しい作品です。

 まだまだお話が続くようなので、それも嬉しいですね。



【たどり着いた異世界は私の見ている夢だったので、寝たり起きたり24時間やすめません ( 仮 )】

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886617510

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