第3話 地獄?

男子1人ってことは...3学年いて先輩には男子がいないからこの学校の男女比は1:599。

はは、ははは、はははは

俺は笑うしかなかった。もうお偉いさんの話などは頭に入ってこなかった。。。式を終え、半分意識を失いながら誰とも目を合わさず教室へ入った。もちろんクラスに男子は俺しかいない。担任の澤部先生が男だったことが唯一の救いだ。必死に今後の学校生活について考えていると俺の名前が呼ばれていた。どうやらこれから学校の説明をするらしい。一応聞いておく。

『この学校は必ず部活動に参加するのがルールだ。学力が低い分、部活動を頑張る方針だからだ』

と先生が説明をしているけど、右耳から入った情報は左耳へすぐ抜けてほとんど理解できてなかった。 長い説明を終え休み時間に入った。もちろん俺はすぐに伏せて見られないように寝たフリをした。クラスが僕を見てざわついているがそんなの気にしない。

『ガコンっ』

いきなり俺の机に誰かぶつかった。見られたくない。気づいてないフリだ。と思っていたが

『ねえ!おーい!小坂くーん!起きてよー!』

数人の女子が起こしに来たのだ。はぁさっそくいじめかと思い重たい頭をあげた。

すると俺を動物園の動物かのようにクラスメイトが見てくる。どこを見渡しても360°女子だ。深いため息をついて覚悟した。しかし以外にも

『まぁまぁカッコイイじゃん!彼女は?どこの中学?今度遊ばない?』

嫌な声は聞こえてこない。え。最初は戸惑った。挙動不審になりながらも質問に答えるとなぜか緊張してる可愛いなどの声が聞こえる。その時僕は確信した。俺は今モテているかもしれない。そしてここは地獄なんかじゃない。むしろ天国だったのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る