192日目

「どうです?いい写真撮れましたか?」床に倒れたリオナを放置して、ルメラはまるで悪いことをしたという認識はないようである。俺はスマホで撮ったいくつかのファイルを見せる。「…いいですね」ルメラはニヤリと笑みを浮かべて俺を見る。「…ナナシさん、一枚自分用のスマホで撮影したいですか?」「え…い、いや、そんなことないさ…」ルメラはニヤニヤしながら俺を見る。駄目だ…確かに欲しいが、これはあくまで魔王の居場所を探すために必要なことだったんだ。「…じゃ、とりあえず、これをアプリにアップして…よし」こうして、露出度の高い服を着たリオナがくすぐられているというマニアックな写真をアップすることに成功したのだった。

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