149日目

「おいおい、まだお仲間が復帰するには時間がかかるぞ」玄関の扉が開き、怪訝そうなジョンズが顔を見せる。俺はその日の夜、ジョンズの家を訊ねた。リオナには内緒で、だ。「すいません…ただ、ちょっと、聞きたいことが…」俺がそう言うとジョンズはジッと俺のことを見てから小さくため息をつく。「どうせ、スマホのことだろ?」見透かされていたようで、俺は少し恥ずかしい気持ちになる。「で、何を聞きたい?」「あ…その…そもそも、どうして俺たちはこの世界に…というか、この世界はなんなんですか?」「待て待て。一気に質問するな。わかった。とりあえず、家に入れ」そう言われて俺はジョンズの家に入っていったのだった。

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