123日目

そこにいたのは…ホミアだった。いや、見た目ではホミアとすぐには判別できなかった。俺がホミアと判別したのは、声だ。声だけは、聞き間違いなく、ホミア本人そのものだったからだ。しかし、ホミアの姿は変わっていた。肌は青白く、何より背中に蝙蝠のような羽が生えている…あの羽根、以前ヒメヨに化けていた魔物と同じだ。「ホミア…なのか?」俺が訊ねるとホミアは爬虫類のような瞳を細くして、嬉しそうに頷く。「そう、ウチだよ。いやぁ、そのうち会えると思ってたけど、こんなに早く会えるとは嬉しいね♪」と…一体ホミアはどうしてしまったというのだ。そして…なぜ、ホミアの傍らにはボロボロの姿でルメラが転がっているんだ?

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