115日目

「…ナナシ、大丈夫か?」リオナが俺に話しかけてくる。街に戻っても、どこか心ここにあらずという感じだ。ヒメヨの変貌、そして、ホミアのあの姿…一体何がどうなってしまったんだろう。「あ…ごめん。ちょっと色々ありすぎて…」「…たぶん、私も結構動揺してる」リオナが俺に気を使ってそう言ってくれているようだった。「でも、良かった」「え?」「だって、ナナシが帰ってきてくれたし…それで、十分だ」そう言ってリオナは優しく微笑む。ああ、そうだ…俺はこの人に助けてもらって今があるんだ…俺はそう思って思わず笑ってしまう。「…ああ、そうだな」いつまでも放心状態でいるわけにはいかない。俺には…ルメラとリオナがいるのだから。

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