98日目

「…こんなに早く来る必要あったのか?」俺が不満そうに言っても、ホミアは当然だという顔で俺を見る。「当たり前でしょ?あの二人に見つからないようにしないといけないんだから…」ホミアはムキになっているようだった。一方で、ヒメヨは相変わらずぼんやりと周囲を見回している。と、そんな折に、魔物が草むらから小さなウサギ型の魔物が飛び出す。「うわっ!?」ホミアが驚いて飛び退く。ヒメヨは魔物を見つめているだけである。「あの…倒さないんですか?」俺がそう言うとぽかんとした顔でヒメヨは俺を見る。「どうやって、倒すんですか?」そう言っている間に、魔物は逃げてしまった。どうやらこの依頼…思った以上に大変そうである。

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