56日目

今日の夕方、リオナが目撃された場所に言ってみた。怪しい店が多数並ぶ裏通りで、いかつい男や、露出度の高い服装の女が彷徨いている。ルメラは怯えてしまって俺にしがむついてきて歩きにくかった。そして、リオナがいたと言われる店の前に着いた。店の名前は『欲望の代償』…ピンク色全開の店の装飾、そして、出てくる男たちは満足そうな顔をしている。明らかに「そういう系」の店だ。と、俺とルメラが立ち尽くしていると誰かが声をかけてきた。それは、ニコニコ笑顔のホミアだった。リオナはどうしたと俺が強めの口調で訊ねると、今日は会えないから、明日の夜、俺一人でこの店まで来いという…もはや嫌な予感は既に確信に変わりつつあった。

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