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 おそらく、少女は死んだ。

 少年はあのあとすぐに街中を回って、色んな人に話を聞いた。どうやら少年が病院へ担ぎ込まれたのに対して、少女は衛兵たちによって街の外へと捨てられた。

 理由は単純だった。街の人間でなかったから。

 街の人間は街が大好きである。それ故に、異物に対しての警戒や嫌悪が強く、とことん排除、排斥を行っていた。それは当然のことであって誰もひどいとは思っていないし、むしろそんなものを街に入れた少年に不快感を抱く者までいるほどだった。

 幸せに生きる彼らは、幸せを持たない者たちを嫌った。自分たちの幸せが奪われるからと。

 少年はそんな自分が大好きだった街を目の当たりにして、訳もわからず泣くことしかできなかった。

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