ストーリー

ショートカットの子 相葉二葉

対極なキラキラした子 清宮セイカ


三好春の勝負はこの2人に任せる事になった。

そして、さらならオーデションの結果、一流と言う名の青年を追加した。

3本の連続舞台。1本に与えられる時間はそうとう短いだろう。

相葉二葉。彼女は外見通りなのか外見から来る思い込みなのか、実に少年的であった。

清宮セイカ。見た目通りザ女の子。アイドルになる為に生まれてきたかのような子だった繊細そうでありながら確固たる意志を感じるような印象だった。

この2人と話して行くうちに三好は1本のストーリーがぼんやり浮かび始めた。


内向的で女性らしく成長してきた女子。しかし、その実、素で接することのできる相手がおらず内面に新たな人格を作り出してしまった。自分とは対照的なその存在は不意にどこにだって現れる。自分以外には見えてはいない、そんな友人だ。

しかし、そこに一人の青年が現れる。

青年とすごす時間が増えて行くにつれ、もうあの存在しない友達と過ごす時間が減っていく。

そんな中青年の一言で物語は加速する。

「最近あの子見かけないね、よく一緒にいた子」

そこから私が作り出したあの人物は現実世界に現れるようになる。実態を持った彼女は青年に急接近していく。

こいつさえいなければ。彼女は次第に自分が作り出した存在に憎悪を抱くことになる。

最終的に彼女が作り出した人格が肉体を乗っ取っていくオチだ。

わかりやすく、友情、恋愛、サスペンス詰め込んだが、まぁ軸としてはわるくないだろう。

文字に起こし、春に感想を聞くと

「とりあえずここから、あの3人のキャラに寄せていこう。」

舞台稽古初日。の予定だったその日はキャスト3人と三好春との雑談に変更された。

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