パレット&キャンバス!
樫吾春樹
プロローグ
それは気付けば心に描かれていて、その時々によって塗られていく色は違っていく。そしていつの間にか、まっさらだったはずのキャンバスには様々に彩られている。
部活に青春を捧げたり、恋に身を焦がしたり。友人と話しながら、放課後に寄り道をしたり。様々なことが積み重なり、気付けば自分の中で存在が大きくなっている。
きっとそれは、何年経っても大切な思い出のままで。色褪せることはないだろう。そしていつの日が思い出した時に、笑いながら一緒に過ごした仲間達と語り合うだろう。
「あの時の自分達は青かった」と
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