お蔵入りを晒してみる
受験も終わり、猟犬の槍の最新話も更新できたので執筆中に思い浮かんで没になった作品を紹介してみます。
なお、没作品の紹介と言いつつ大半が私の趣味の話と化すと思うのであらかじめご承知おきを。
さてこの作品ですがジャンルとしては「異世界転生戦記モノ」ですね。「ドリフターズ」のような実在の人物をファンタジー世界に複数転生させるというものになっています。
おおまかなあらすじは、死後異世界に転生した主人公は当初前世の知識を生かして田舎の村で子供達に勉強を教えていたが、ひょんな事から国に将として取り立てられ、あらゆる転生者達と手を組んだり戦ったりする……というものになります。
最初は教師、という点でピンときた方は私とお友達になれそうです。
そう、本作の主人公は「赤いナポレオン」「ベトナム救国の英雄」こと、ベトナム社会主義共和国副首相兼国防大臣にしてベトナム人民軍総司令官ヴォー・グエン・ザップ大将です。
……知りませんよね。大多数の人は……
かいつまんで説明すると、インドシナ独立運動に身を投じ、フランスを打ち破ってベトナム独立に貢献して、ベトナム戦争においても司令官として活躍、アメリカ軍を撤退させ南北ベトナム統一を成し遂げ、更に中越戦争においても中国軍をフルボッコにして追い払った名将です。
そして引退後には、政府の腐敗に対して度々苦言を呈していた事から、国民から「ザップの兄貴」「真の愛国者」などと慕われていたという人物です。
そう、この作品が没になった大きな理由の一つは、我ながらネタがマニアック過ぎるというところにあります。
試しに主人公の戦友を紹介してみましょう
ロシア帝国軍最高司令官
アレキサンドル・スヴォーロフ元帥
生涯不敗の名将ではあるものの、朝っぱらから大酒を呑んだ挙げ句訳のわからないことを喋ったり、お医者さんごっこ(意味浅)をしたりなど、奇行の目立つお爺さんだったそうです。
……やっぱり知りませんよね。
そしてラスボスがこちら。
イタリア海軍第十潜水戦隊「デチマ・マス」司令官
ユニオ・ヴァレリオ・ボルゲーゼ中佐
第二次世界大戦において、アレキサンドリア港奇襲などを発案、実行し、イギリス軍を苦しめた特殊作戦のエキスパートです。
イタリア降伏後はドイツに協力し、陸戦においても卓越した実力を見せました。
そして、貴族の生まれでありながらゴリゴリのファシストにして共産主義嫌いとしても有名で、戦後には共産党の躍進を憂慮するあまり、大統領を拘束し戒厳令を敷くクーデターを計画します。結局、実行直前になって事態が露見し、スペインへ亡命してその地で一生を終えました。
個人的に好きな人物なので最初は主人公に据える予定だったのですが、ラスボスの方が似合うなと思いラスボスになって頂きました。
この他にも様々な歴史上の名将が登場しますが、いずれもマニアックな人物ばかりです。
ひょっとすると執筆中の作品が完結したら投稿するかもしれませんが。
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