出会い


 どちらかというと童顔の愛くるしい顔。大きな瞳、上品な口元。


 一目でその笑顔に惹かれ、すっかり心を奪われてしまった僕は、そのまま目を逸らすこともできず、と言って、声を掛けるのもどうしたものか。。時折、見透かしたように彼女は視線を送ってくる。


(ような気がする...。)



 イケるかもしれない...。


 しかし...。


 逡巡しているうち、あっという間に閉店時間に。。


 

 (よし!)


 僕は決心を固め、ある確信を持ちながら、できるだけ平静を装い勘定を済ますと店を後にした。


 もちろん、この時、僕はひとりではなかった。


 そう、傍らには彼女が...まるでこうなる事が当然のように。


 

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