世界を超える
@Ryotabc
第1話 画面の中の色
今日27歳になるはずだった彼が画面の向こうで歌う
その声は、今もこの世界に残されていて色褪せていない
その姿が僕たちの目に届いて、もしかしたら以前よりも多くの人に知られるのは
皮肉にもその、色褪せたように見える写真からなのかもしれない
遺影だったりネットの記事であったり他者により語られる彼の姿は生きてはいない
ならばなぜ、その歌声は尊く懐かしくも感じられるのか
言葉は世界を超える
僕の心は、ここにいるけれども
いつかそれがなくなってしまったときには、僕の何がここに留まることができるのだろう
なくならずに残るものは、なにだろうか
僕は、誰かに僕の色を知ってもらいたい
世界を超える @Ryotabc
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます