第32話 エピローグ2

「ようこそ国立陰陽師育成大学附属高等学校へ。校長の伏見忠弘だ」


 俺たちが来ていたのは通うことになる高校の校長室。対面の立派なソファーに座っているのが先程も推薦合格者向けの説明会で見た校長。五十代くらいの良い年したおっさんだ。

 ここに通されているのは俺とミクの二人だけ。もう一人、校長から話したいことがあるという言伝を受けて案内してくれた女子生徒だけだ。

 その女子生徒も今一礼して退室してしまった。


「初めまして。難波家次期当主の難波明です」

「難波家の分家、那須珠希です」

「うむ。掛けてくれ。君たちには話しておきたいことがある。珠希君の体質についてだ」


 やはりか。俺たちがわざわざ呼ばれて話があるなんてそれか俺の立場くらいしかない。俺とセットで呼ばれたのは俺がミクの主だからだろう。


「狐憑き。これは本校の教師には全員通達している。あとは生徒会だな。こればっかりは了承してくれ。何かあった時に庇えなくなる」

「それは大丈夫です。中学の時もそうしていたので」


 悪霊憑きを学校側へ隠すようなことはしない。むしろ知っていてもらうことで、不測の事態を想定してもらう。悪霊憑きは堕ちる所まで堕ちてしまうと憑かれた存在に変質してしまう。だからこそ、悪霊憑きは嫌悪されて危険視される。

 産まれてきた我が子が人間ではない存在に侵されているということもそうだが、対処方法を間違えたら人間ではなくなってしまうとなれば世の親は狂乱するだろう。悪霊憑きは捨て子にされ、気付かぬ内に魑魅魍魎へ姿を変えて討伐されている、なんて話もあるほどだ。

 もし堕ちてしまったら討伐させてもらう。そういう誓約書にサインするために今この場に来ている。

 校長の手から、誓約書が出てきて安心してしまったほどだ。


「では内容をよく見て記入してくれ」

「はい」


 内容を確認すると、悪霊憑きに関するものに対する文章としては当たり前のことばかりだった。特に隠された密約などもなかったために俺とミク両方の署名をする。

 書類を返すと、満足したように頷く校長。


「ありがとう。これで珠希君の入学にも問題がない。今日の主目的は終わったが、他に聞いておきたいことや話しておきたいことはないかね?」

「では二点ほど」


 こんな機会、二度とあるかわからない。ならば聞いておくのが筋だろう。


「案内してくれた女子生徒。……あの人、この学校の生徒ではありませんよね?あんな霊気の人間が高校生のはずがない」

「半分正解だ。彼女は来年君たちと同じく入学する大峰翔子という。実年齢は二十歳だ」


 見た目だけならたしかに高校生で通りそうなのに、二十歳とは。日本人は外国人に比べて若く見られやすいとは聞くが、日本人の中でも若く見られるなんて。地毛と思われる茶髪も霊気の影響を受けているであろう翡翠の瞳も、見た目だけなら確かに同年代とも思えるけど。肝心の霊気がダメだ。

 あんな同年代居てたまるかという想いで質問したのだが、当たっていて良かった。父さんと同等の霊気を持った同年代なんて、会いたくもない。


「何でそのような人がわざわざ再入学を?」

「どういったわけか、今年の入学者たちには安倍晴明の関係者が君たちを除いて現段階で二人も入学してきてね。土御門の次期棟梁筆頭と、賀茂の次期当主内々定だ。これには呪術省も何かあったらまずいということで彼女を派遣したわけだ」


 依怙贔屓だ。自分たちの息子に何かあったら困るからと権力を用いて護衛をつけるなんて。腐っている。


「ただの大学生、というわけでもないのでしょう?」

「うむ。君たちも四神のことは知っていると思うが、彼女はその四神の頂点に立つ者だ」

「……表向きは、朱雀の方が四神のまとめ役でしたよね?」

「ああ。だが現実は異なる。そもそも方陣の起点は五箇所あるのに四神とは妙なものだろう?」


 校長の言う通り、世間には四神という存在が陰陽師の頂点とされている。だが、そこに中央たる麒麟門は含まれていない。一番重要と言っても良いものが含まれていないのはおかしな話だ。

 そこから考えられることは一つ。


「彼女こそが、当代の麒麟だ」

「たかが名家の御曹司の護衛に当代最高戦力とか、呪術省は莫迦なんですか?」

「そう言ってやらんでくれ。麒麟は存在が隠されているために表立っての行動はできない。それにいつも京都にいるために地理的にも問題なく動けるし、ただ魑魅魍魎狩りをやらせるよりは有意義だと思ったのだろう」


 そうは言われてもこんな超法的な措置を取っている時点でおかしいだろう。権力を笠に着るとこうも傲慢になるのか。


「でもそんな若さで麒麟になってしまうなんて、大峰さんはすごい陰陽師なんですね」

「彼女は高校生の段階で麒麟になった申し子でね。……とはいえ、麒麟は他の四神に比べたら就任するのは若い。先代の麒麟も就任したのは高校を卒業する前だったよ」

「……麒麟はそんなに多く代替わりが起こるものなんですか?校長は前の麒麟も知っているかのような口振りですが」


 隠されている存在とはいえ、陰陽師の頂点だ。特に四神の出動命令なんて百鬼夜行が起こった時などの危機的な災害時のみ。その上を行く存在がそんな簡単に代わっていいのだろうか。

 それが優秀な者が台頭してきたからだというのであれば何も問題はない。

 それだけ日本には優秀な陰陽師が溢れかえっていて、どんな災害にも対応できるのであれば安心して過ごせる。ぶっちゃけ俺やミクは霊気の量は他の陰陽師よりも飛び抜けているとは思うが、戦闘向きではない。平穏に過ごせることに越したことはない。


 だが、逆の場合。何らかの理由で代替わりを早急に行わなくてはならなかったとしたなら。その理由が何であれ、日本は終わりへ向かって行くだろう。才能ある陰陽師が闇へ消えていく。陰陽師という存在があってこそ成り立っている国の在り方だというのに、その根幹が崩れていくのだから。

 もし後者だった場合。最悪海外へ行くことも考えなければならない。芒とか文化とか、好きなものは数多くあるが、滅びの道を一緒に歩む意味も理由もない。惜しむものはあっても、日本を捨てることに躊躇はない。

 校長も話していいものかと逡巡していたのだろう。俺が長く考えていてようやくうなずいてくれた。


「先代麒麟はウチの学校の出身でね。麒麟になりますと報告に来てくれたよ」

「……その方は今?」

「さてね。麒麟になったら個人情報も連絡先も全て抹消される。大峰翔子クンも実のところただの便宜上の名前だ。本名じゃないよ。私が彼について知っているのは三年前に大峰クンが麒麟になったために、彼が麒麟じゃなくなったということだけだ。生きているのかどうかすら知らないよ」

「そうですか……」


 なんとも胡散臭い話だ。呪術省は何を隠しているのか。

 事実、大峰翔子という人物の霊気は本物だ。戦闘能力がそれに追随しているかはわからないが、四神の上を行く存在だというのは一応納得がいく。

 ただ、その四神の任期は約十年だ。引退する時もほとんどが怪我や歳が理由。四神はたまに空席もあり得る。一騎当千の実力を誇るが、だからこそ為れる者が少ない存在。その四神ですら空席が起こるのに、その上の存在のはずの麒麟が短い期間で二人も就任している。

 これを作為的だと疑わないでおくことの方が難しい。不可解すぎる。


「ああ。麒麟のことは内密に頼む。その存在すら公表されていないからな。君たちは護衛される側だから話したが、先代のことなども含めて他言無用だ」

「わかりました」

「では、もう一つは?」

「はい。俺の式神についてです。ゴン」

『はいはい』


 隠形を解いて膝の上にゴンが現れる。狐は嫌われているが、ゴンを見た校長は驚くこともなくゴンのことを観察していた。


「さすがに天狐と会うのは初めてだ。どうも、ゴン殿。康平クンから話は聞いているよ」

『なんだ。康平もキチンと根回ししてるんだな。わざわざ明が聞くことじゃなかったか』

「天狐殿には申し訳ないが狐は嫌われているからね。そして一つ康平クンから興味深い話を聞いた。何でも天狐殿は一千年前から生きているとか。それであなたは鳥羽洛陽とばらくようについてはどこまで知っておられるのですか?」


 鳥羽洛陽。それは今の時代において鳥羽上皇が床に伏した際に呪術の影響なのではないかと疑い、安倍晴明を呼んだところ来ていたのは玉藻の前であり、その狐に呪いをかけられたとか。

 すぐさま玉藻の前討伐隊が編成されて、日本を都から北上していくように逃走。最終的に安倍晴明の手によって那須野にて討伐。殺生石という置き土産があったが、今はその効力もなくなっている。

 狐の悪逆さと安倍晴明を讃えるために外せない事件だ。

 ゴンはどうやって話すのだか。過去視でその出来事の後を知っているから今伝わっているものが嘘だとは知っているが。


『あの頃はたまたま都に居てな。事件の詳細は知らないが玉藻の前が追われているのはわかった。それこそ関係のない狐は道中で皆殺しにされたよ。玉藻の前の眷属に違いない、放っておけば都に襲撃してくると。──あんなに神々しい存在を殺すなどと、大それたものだ。神の血を引くもの天皇すら超越する神そのものだったというのに』

「では、やはり?」

『ああ。玉藻の前は天照大御神の転生体だ。たった一人の男が気になって、日ノ本の自然が見たくてちょっとした権能を用いた、ただの少女だったよ』


 そうして人間ではなく狐として転生して、人の身に化けて人と歩んだ神様の成れの果て。過去視でも何回か見ている本物の女神。彼女は人を、式神を、安倍晴明を愛していた。そして神様の気まぐれで人を蔑ろにすることも、搾取することもなかった。

 本当に神様としてではなく、一人の少女として過ごしていた。一人の少女としての生活を楽しみ、そして愛に生きた女性。決定的な瞬間、鳥羽洛陽はまだ視れていないが、今まで見た過去の限り、彼女がいきなり天皇及び上皇を貶める理由が分からなかった。

 彼女はただ、安倍晴明と数少ない家族と暮らしたかっただけ。それだけのはずなのに。


「そうか……。そんな少女を異形として殺すなど、不敬極まるな」

『まったくだ。一説によると、安倍晴明はそんな少女を魑魅魍魎の手から、そして人間から守りたくて陰陽術を極めて貴族になったというぞ?』

「ふむ……。だがそれを天狐殿が今の呪術省に言っても変わらないだろう。すでにかくあるべしと安倍晴明像も玉藻の前像も定まってしまっている。それに天狐殿では、今の世での発言権はほぼない」

『知っている。一千年迫害されていれば嫌でもわかる。今の世の中には何も期待していないさ。それよりも建設的な話をしよう。オレの学校での過ごし方だ』

「たしかに大事ですな」


 ゴンは式神としては珍しく生きている。大抵の式神は死後に霊となった存在が陰陽師と契約して霊気をもらい実体化している。

 だがゴンは霊気で俺と繋がっているとはいえ、生き続けている。食事などが必要な存在だ。


『明の授業中は傍で隠形している。式神として主から離れるわけにはいかないが、姿を晒すわけにもいかないからな。教員共にもオレの存在を周知しておくべきだろ。珠希と同じようにな。あとは食事。オレも食事が必要だからオレがいて食事をしていても邪魔されないスペースか人員を置いておいてくれ』

「それくらいはやってのける。問題ないでしょう。それも康平クンから聞いていますので」


 本当に俺が交渉する意味がなかったな。大体父さんが終わらせてる。ゴンに関しては本当にやることはないな。


「あと確認することはあるかな?もちろん家の事情があれば忌引き扱いで公欠扱いにしよう」

「でしたら他にはないかと。狐のことが一番の決め事でしょうから」

「そうか。ならこれで話は終わりだ。今日は京都に泊っていくのかね?」

「数日は。なので帰りの時間は気にされなくて構いません」

「それは良かった。──この学校に複数の護衛をつけている。君たちは自分から介入したとはいえ、蟲毒と関わってしまった。事件の表向きの犯人は捕まったが、黒幕はまだなのだろう?君たちが平穏な学校生活を送れるように尽力させてもらうよ」

「ありがとうございます」


 とはいえ、俺もミクも父さんから一体ずつ式神を貸し与えられている。護衛は必要ないくらい戦力としては整っている。

 とはいえ、それが大人のやるべきことだと思っているのだろう。それは享受しておくべきものだ。貰えるものは貰っておくべきだし、いつ何が起こるかはわからない。

 もう一度頭を下げてから退室する。

 校長室から少し離れた所に先程案内をしてくれた大峰翔子さん(仮)が廊下の壁に寄っかかっていた。どうやら俺たちのことを待っていたらしい。理由は不明。


「終わったみたいね。明くんに珠希ちゃん」

「ああ。ロリババア先輩どうもです」


 なんとなく貶してみる。麒麟とは聞いていても、年齢詐称している同級生に待たれているというのば不気味だ。こちらが護衛対象のはずなのでいきなり殺されるなんてことはないはずと踏んでのことだ。

 数秒の静寂の後、件のロリババア先輩は腹を抱えて笑い出した。どうして廊下って声が反響しやすいんだろうな。うるさくて耳が裂けそうだ。


「キミ、本当に難波家の次期当主かい?普通遜るもんだけど。校長から全部聞いてるんだろう?」

「ええ。ですが名前とは言霊を用いる陰陽師として大事なものです。それを偽るというのは人としても陰陽師としても信用なりません。たとえあなたが麒麟で、俺たちの護衛だとしても」

「そう。無条件で信用して来たらどうしようとも思ってたけど、合格ね。ただその呼び方は辞めるように。ボクだって正体は隠したままにしないといけないんだから。翔子ちゃん、って呼んでいいんだよ?」

「そんなに親しくするつもりはないので。というか、いきなりあなたと親しくなっていたら俺の知り合いが驚くでしょう?」

「あら。友達いたんだ?」


 酷く傷つく発言だ。友達、いるけど。それが人間である必要はない。それにミクだって親戚ではあるが、血が遠すぎて親戚というよりは友達という枠組みの方が近い。


「ここに合格する予定でもあるの?それとも在校生?」

「一応中学の同級生が一人。先輩には分家の人はいなかったはずです」

「やっぱり友達少ないのね。そっちの珠希ちゃんは?」

「知り合いの方はここを受験しないと思います。そこまで陰陽術に重きを置いてる人がいなかったので……」


 ミクの実家は田舎も田舎。どうもウチから断絶した際に田舎へ引っ越したらしい。あとはウチの分家のメンバーだが、京都ではなく東京の方を受験している人が多い。

 その方が近いからと、わざわざ京都まで行かなくてもウチの分家の当主程度であれば東京でも充分だということ。意識の高い家の子どもだけが京都に来る。ちなみに星斗は京都の卒業生だ。

 あとは、京都の方が安倍晴明の血筋を重要視している。血筋というだけでやっかみを受けるというのは星斗から当時聞いていた。難波の名前は能無しということで軽んじられるらしい。

 全国に二十人しかいない九段が当主を務めていて、星斗という若くして八段になる逸材もいるというのに嘆かわしい。大きな理由は狐のことだろうが、負け犬が僻んでいるようにしか思えない。


「明くんどうどう?こうして珠希ちゃんと並んでると同級生って感じしない?」

「まあ、背丈は似てるんでかろうじて」

「かろうじて⁉」


 ミクは同年代でも背が小さいほうだが、大峰さんも似たり寄ったり。大峰さんの方が三cmほど大きいだろうか。つまり五十歩百歩。


「背が小さいのは家系の問題だからねー。まあ、そのおかげで高校生に見えるなら今回は助かったってことで」

「チビの家系と?」

「キミ、本当に口が悪いね?難波は京都では軽く見られがちなんだからそういうところから気をつけなさいよ?」

「では今後気を付けます。……ああ、あなたは同級生でしたね。なら今後敬語を使わなくていいってわけだ。よろしくな、おチビさん」

「気を付けてないじゃないか!」


 何で俺の周りには星斗といい弄りがいのある年上が多いのかね。いやあ、愉しくてたまらない。やりすぎには注意しないとだけど。


「大峰さん。真面目な話、護衛としてはどこまで関わってくるんですか?学校はまあいいとして、寮ではタマのことを中心に守ってくれるので?」

「あとはお偉いさんの依頼に一人女の子がいるからね。その子と珠希ちゃんが主かな。君たち男子は学校が主だと思って。ああ、休日までは干渉しないよ?休日は依頼の方を優先したり、麒麟としての仕事をしないといけないからさ」

「それは良かった。ラーメン食べに行くのにもついてこられたらどうしようって思いましたよ」


 自由な時間が欲しい。そこまで縛られたくはない。式神っていう従者は今までもいたけど、分家だって俺に従ってくれるわけじゃない。好きにやればいいとさえ思っている。だから桜井会も見逃しているわけだし。

 次期当主、安倍晴明の血筋だからってぎゅうぎゅうに縛られたくない。だからこそ、京都から離れたあの地にいるわけだし。


「お姉さんがオススメのラーメン屋教えてあげようか?」

「お姉さんなんてどこにいるんだ?俺たち同い年じゃないか」

「ムキーッ!こういう瞬間に切り替えないの!本当に良いお店知ってるのに!」

「それを自分の足で見付けるのが楽しいんですよ。その趣味を奪わないでください」


 ネットなどを見ればすぐにわかるが、そんな他人の評価を気にしない。自分に合う、合わないはもちろんあって、他人が評価しているから良いお店とは限らない。

 というか、他人のこと気にしてたら狐なんて信奉できないっての。


「……まあ、二人にはちゃんと伝えておくね。京都が地元じゃないし。最近魑魅魍魎もだけど、この近畿に根付いてる安倍晴明の血筋が活発に活動してる。何かをしようとしているみたいだけど、純粋に自分たちの力量を磨いている家もあれば、きな臭いことをしている家もあるわ。いくら血縁とはいえ、ちゃんと見極めて交流した方が良いわね」

「ご忠告どうも。ちなみに大峰さんとしてはどこが怪しいか目星付いているんですか?」

「ええ。本家本元。土御門には気をつけなさい。あなたたちの土地で蟲毒を起こした疑惑もあるものね」

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