継母から、母へ・・・

勝利だギューちゃん

第1話

幼稚園くらいの子供は、絵に自分の心が無意識のうちに出る。

知らず知らずのうちに、好きな物は画用紙いっぱいに大きく、

逆に嫌いな物は、小さく描いてしまう。


僕が子供の頃に描いた絵を見てみると、両親の絵がとても小さい。

幼心に感じ取っていたようだ・・・


両親の不仲を・・・


数年後に、両親が離婚。

あっけなかった。


寂しさや、悲しさはなかった。

よく、夜中に大声で喧嘩をしていたので、

安眠を妨げられた。


それから、解放されるのが、嬉しかったと記憶している。


程なくして、父は再婚した。

しかも、かなりの歳の差婚。

もちろん、父が年上だったが・・・


つまり、新しいお母さんが、つまり継母ができたわけだが、

この人は、実母とは正反対だった。


僕に無関心だった実母と違い、僕の事をとても気にかけてくれた・・・

時に優しく、時に厳しく、でも初めて、母の愛というものを感じた。


比較的、若い年齢ということもあり、入り込みやすかったのだろう。


父も継母の感化されるかのように、少しづつ軟化していった。

昔では考えられなかった事が起こる。


3人で旅行に行ったり、一緒にレストランで食事をしていたりもした。


しかし、運命とは時に残酷。


僕が高校に入ると同時に、父は他界した。

僕と継母は、とても悲しく、初めて泣いたと思う。


でも、僕は男。

継母を支える事にした。


生みの親より、育ての親。

僕は、継母・・・もとい、母を大切にしていこうと思う。


実母の事は、もう関係ない。



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継母から、母へ・・・ 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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