　猫は生粋のハンターだと言います。足音を立てないように獲物に近づき一撃で仕留める。

　外猫として飼っていらっしゃる方の中には、猫がお土産としてネズミやトカゲを持って帰ってきたという経験をした方もいるようです。

　猫の様子を観察していると獲物に気づくのが圧倒的に早いです。壁を這うゴッキーの赤ちゃんや電灯に向かって飛ぶコバエなど。まるでその足音や羽音が聞こえているかのようです。

　我が家のきなこお嬢様も一応は猫の端くれ。いや、血統書付きという点で言えば猫の正当な血筋を引くお方。ですから、獲物に気づくスピードはとても早いです。

　チワワのゆずがまだ夢うつつなのに対し、寝ていたはずなのに飛び起きて獲物に迫ります。

　壁を這う獲物には、少しでも近づこうとキャットタワーに登ったり、台の上に乗ったりします。いつでも飛びかかれるように低い姿勢で距離感を測っています。

　そして獲物が近づいて来ると必殺の猫パンチを繰り出すのですが、これがソフトタッチ。ビックリするほど優しい一撃なのです。当然、獲物を仕留めることはできず逃げられてしまいます。

　獲物を逃したあと、残念そうに自分の手を見つめるきなこお嬢様。いつの日か必殺パンチを身につけることができるのでしょうか？

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