15 王莽時
空が死んだ
明けることのない夜も
暮れることのない昼も
空と一緒に怪物に喉を刺されて死んだ
人々は空の死に向き合わなかった
そして
東から太陽の怒りが
西から月の悲しみが
天を慟哭に染め上げた
人々はみな、天を仰ぎ見た
しかし
天は自分自身の色に耐えきれず
粉々に砕け散った向こうには空虚な闇があった
天の破片は闇を照らそうともがいていた
人々は天から目を背けた
その時
闇は偽の空に覆い隠された
明けることのない夜も
暮れることのない昼も
一度は死んだその顔を人々に向けていた
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