ざまぁに分類される作品ですが、敵役たる義妹が用意周到に計画を企んでいる悪役とは違い自分の常識をどこでも貫いている性格の持ち主。こう書くと彼女が主人公ではないかと思ってしまいますが無知からくるものなのでヘタな悪役よりも始末が悪い、オマケに何度引っ叩かれようがまったくめげないほどタフだしww

対する主人公の何者にも屈さず一人の貴族として責任と自覚を持って生き抜こうとする誇り高さが美しい。作者様の容赦のない展開はくるものがあります。

とても読みやすかったです

心優しい性格の少女が貴族となり、堅苦しい貴族の常識を変え、平民との壁を崩していく……古今東西、そんな話は多いものです。でもそれは本当に正しい事なのでしょうか？「優しさ」だけで人を纏め、厳しく忙しい上層階級で生き残れるのか？逆に「厳しさ」は本当に悪い事なのか……？

悲しい過去を抱え内気かつ厳格な性格になった主人公と、彼女とは対照的に天真爛漫で明るい妹。2人の運命は、貴族という上層階級の日々の中で大きく変わっていきます。果たして彼女たちを待つのは光か、闇か。様々な事を考えさせられる、勧善懲悪ストーリーです。